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探究と教科を往還する 校内研修会@唐桑小学校

日付(所要時間):2023年4月19日(計60分)
場所:唐桑小学校
対象:唐桑小学校の教職員
概要:探究ガイダンス
コーディネーター:加藤・成宮・三浦・渡邊

気仙沼市独自の海洋教育カリキュラム「海と生きる探究活動(以下、海探)」を実施する唐桑小学校※よりコーディネーターの加藤を講師としてお招きいただき、教職員の皆様を対象とする教員研修を実施しました。
※海洋教育に関する教育課程特例校に認定。認定校は、市内2校(鹿折小学校、唐桑小学校)。

新年度がはじまり異動もあるなかで、新卒の先生方や「海探」に初めて取り組む先生方の探究に対する理解促進が主な目的です。これまで先生方もたくさん試行錯誤を重ねながら、本年度(2023年度)には「海探」が始まって3年目に突入します。

探究に対するモチベーションは小学生のときに育まれる

私たち探究学習コーディネーターが、学校などを訪問し、意欲的に探究に取り組む中高生と触れ合う機会が多くあるなかで、「探究って面白い」と感じている生徒の多くは、小学校の探究の経験に基づいていることが多いです。子どもたちにとっての探究のスタート地点は、小学校。だからこそ、大事に探究の芽を育てる必要があることをメッセージとして伝えました。

複雑で予測困難な時代を生きる

2010年代以降、「第四次産業革命」や「Soceity5.0」といった言葉がしきりに聞こえるようになってきました。産業革命に並ぶ、または超えるほどの革新的な変化が私たちの社会にもたらされようとしています。

複雑で予測困難なVUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)時代において、子だもたちに必要な能力の1つは、自らが問いを立てて、答えを創造していくことだと言えるでしょう。

問いを引き出す

「海探」をはじめとする探究学習、強いては教科の授業において、先生が必要なことはなにか。子どもたちから「問いを引き出す」ことではないでしょうか。

従来は、(教員が)指示を出し、”おしえる”ことが良しとされる時代でした。このVUCA時代において、人間のするべきことが変わり始めています!

これからは、”問いを引き出す”ことが重要になります。そして、問いを立てるために必要なものの1つは”好奇心”だといえるでしょう。

先生が好きなテーマや題材を取り上げる

子どもたちが「探究って楽しい」と思えるようになるために必要なことは、先生が楽しいと思うことが大切です。それでは先生が探究を楽しむコツは何でしょうか。

先生が好きな探究におけるテーマや題材を扱うことが大切になります。子どもたちは敏感です。先生にとってやらされ探究にならないように、子どもたちが探究にハマるには、まずは先生が探究を楽しむことが大切な一歩であるといえるでしょう。

更に、大事なことは、”探究と教科を往還する”こと。科目名にも探究の文字が並んでいますが、探究学習と教科学習をうまく連携させることでオーセンティックな学びが生まれてくるはずです。

2023年度は、教員研修にも力を入れていきたいと思っています!お声がけお待ちしております。

(文・探究学習コーディネーター 渡邊 国権)

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