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年間の探究学習を振り返ろう! 校内研修会@面瀬中学校/松岩中学校

面瀬中学校及び松岩中学校より私たち気仙沼市探究学習コーディネーターを講師(ファシリテーター)としてお招きいただき、教職員の皆様を対象とする校内研修会を実施しました。

日付(所要時間):2024年2月16日(計60分)/2月21日(計50分)
場所:面瀬中学校/松岩中学校
対象:全教職員15名/全教職員13名
概要:校内研修会
コーディネーター:加藤・成宮・三浦・渡邊/加藤・成宮

今回の研修におけるねらいは、こちら。

  • 先生どうしの対話の機会を通じて、本年度の探究学習を振り返り、次年度の総合的な学習の時間及び各教科の計画や取り組みに活かす

探究学習(総合的な学習の時間や各教科含む)を振り返り、授業計画、教科連携や校内の体制だけでなく、課外における地域連携やコーディネーターの活用など幅広い視点から議論を行うことができました。

『KPT法』で年間の探究学習を振り返ろう

振り返りのフレームワーク「KPT法」※を活用し、模造紙と付箋を活用してグループワークを行いました。

※振り返りのフレームワーク「KPT法」とは?
仕事やプロジェクトなどを対象に「Keep(よかった点)」「Problem(問題点)」を洗い出し分析した上で、具体的な改善策としての「Try(次に取り組む点)」を検討するという流れで行われます。

1年間の探究学習(総合的な学習の時間や各教科を含む)を振り返ることのメリットは、大きく3つあると考えています。

  • 探究学習について先生どうしの対話の機会が生まれる

  • 次年度の年間指導計画に振り返りの内容を反映できる

  • 学年横断で総合の時間の引き継ぎの一助になる

先生方は、多忙を極める現場において試行錯誤を繰り返しているからこそ、知見の共有のためにも、振り返る“場”を設定することはとても重要です。

Tryしたいこと

グループワークは、学年毎の担当の先生でグループ(3〜5名程度)に分かれて、実施しました。


  • グループワークの流れ

    1. Keep(よかった点)・Problem(問題点)」

      • 付箋に記入

      • グループ内で共有/共通または関心の高いテーマについてグループ内で議論

    2. Try(次に取り組む点)」

      • 付箋に記入

      • グループ内で共有/共通または関心の高いテーマについてグループ内で議論

    3. 共有

      • グループ毎に全体共共有⇒グループファシリテーター(コーディネーター)からそれぞれ一言

      • 全体コメント_コーディネーターより

グループワークのなかから、次年度に取り組みたいたくさんの「Try」が飛び出しました。

  • テーマや問いの具体化に丁寧なサポートを!

  • (生徒の自走のために)関わる大人の数を増やす!

  • 課題設定時や実践時により計画性をもたせる!

  • ”探究”についてより丁寧な説明を!

  • より生徒自身の興味関心のあることに繋げる

  • ”まとめること”にこだわりすぎない(振り返りの重要性)

  • 協力してくれる地元企業を増やしていく

「年間の探究学習の振り返り」を実施してみて

事後アンケートを実施し、「振り返りに参加してみてよかったこと」として先生たちのなかからは、

  • 効率よく振り返りを行うことができた。

  • 校内で振り返りを実施すると総合担当の負担が大きく、助かった。

  • 校内で現状や課題などについて共通理解が図れたことがよかった。今回を機に、校内の先生方やコーディネーターとも引き続き情報交換して行きたいと思った。

  • 次年度の授業改善のアイデアを共有できた。

  • 他学年の振り返りを基に、次年度以降に取り組みたいことをイメージすることができた。

といった声が挙がりました。

気仙沼市探究学習支援事業(R3〜R7)として、来年2024年度も、先生方向けの研修も力を入れていければと思っています。気仙沼市内の小中学校の先生方、ぜひとも気軽にご相談ください。

(文・探究学習コーディネーター 渡邊 国権)

【参考記事①】気仙沼市探究学習支援事業とは?

【参考記事②】松岩中学校での過去の研修会実施の様子


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