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探究は終わらない 探究学習塾ナミカゼ2022#Final

日付(所要時間):2023年2月11日(計3時間)
場所:気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ
学年(人数):2~3学年有志(計10名)
概要:探究学習塾ナミカゼ2022 最終回
コーディネーター:加藤・成宮・三浦・渡邊他

2022年7月から始まった気仙沼市営の探究学習塾ナミカゼ2022では、これまで全14回の通常回(”ふかぼる回”、”ゆさぶる回”)と、講師の方などをお招きした全4回の”スペシャル回”を実施してきました。これまで高校生と一緒に探究的な学びを深めてきましたが、ついに最終回。

今年度のナミカゼは最終回ではありますが、ある1つの区切りに過ぎません。運営の私達が伝えたかったのは、”探究は終わらない”ということ。

身近なロールモデル

このナミカゼの企画・運営には、フリーアナウンサー・AIの専門家・有名企業の社員など、地域内外のたくさんの方に関わっていただいています。そのなかに、高校時代に探究活動に熱心に取り組んだ気仙沼出身の東京・仙台の大学に通う現役大学生がいます。

彼ら学生コーディネーター4名は、今年度、計5回のナミカゼに関わってもらいました。

↓学生コーディネーターがイチから企画・運営した回の記事はこちら↓

彼らは、運営の大人たちにはできない非常に重要な役割を果たしてくれています。それは、高校生にとっての「身近なロールモデル」。”〇〇先輩かっこいい”、”〇〇先輩の大学に行きたい”と、高校生と年齢が近く、直近まで現役高校生と同じように探究活動に熱中してきた彼らだからこそ伝えられるメッセージ見せれる背中があるのです。

・高校時代に取り組んでいた探究活動
・高校時代にやっておけばよかったこと
・大学受験の体験記
・大学生のキャンパスライフ

こんな項目で、それぞれのリアルを高校生に向けて語ってもらいました。

”総合型選抜を本命にしちゃダメ”、”行きたい大学には行けていないけれど、吹っ切って活動しまくってる”、”大学1年生の4月からインターンしてる”、”ともかく読書しよう”、”気仙沼出身であることを誇りに思ってほしい”といったメッセージに、高校生は真剣な眼差しで話を聞き、たくさんメモを取っていました。

憧れの、そして身近な大学生の話は、高校生の心に刺さったようでした。

プロジェクトと自分を振り返ってみる

1年間の探究プロジェクトと自分自身を振り返るシートを基にグループに別れて、共有そして意見交換を行いました。

そして、会場にいる皆さんから匿名でトークテーマを募集し、グループになって、まわりの高校生、そして大人たちと一緒に振り返る時間を設けました。

・抱えてる悩み
・これからどうする?(高校・大学卒業後の進路含む)
・僕の私のプチ自慢
・ナミカゼどうだった?

高校生が、幅広い年代・世代・立場の人たちと一緒にフラットに語れる場こそが、ナミカゼの強みであり、価値なんだな、と改めて実感しました。そして、地域の大人たちが、高校生の学びを全力でサポートし、共に学び続ける、それが気仙沼のポテンシャルでもあります。

これからも探究しつづける高校生へ

私にできることってなんだろう?成し遂げられることはなんだろう?行動を起こすことで伝えられるメッセージもあります。

マイプロジェクトアワードに出場したから、大学受験に合格したから終わるんじゃない。学びは続くんです、いつまでも。その学びが、自分自身の人生の糧となるはずです。

探究を続ける高校生と一緒に、初めての連続で試行錯誤で運営する大人も探究し続けてきました。探究学習塾ナミカゼの強みと伸びしろを感じた1年間。

来年度は更にパワーアップした気仙沼の学びの仕組みづくりを、そして探究学習塾ナミカゼを創ることができるように、探究し続けることをここに誓います。

最後に、これまで気仙沼の高校生に、そして探究学習塾ナミカゼに関わってくださった皆様、本当にありがとうございました!来年度もそしてこれからもどうぞよろしくお願いいたします!

気仙沼の高校生の探究、そして未来に幸あれ!!
Von Voyage!!

(文:気仙沼学びの産官学コンソーシアム 渡邊 国権)

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