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自分の探究テーマとテクノロジーを掛け合わせたらどうなる? 探究学習塾ナミカゼ#5_テクノロジー回③

日付(所要時間):2023年7月31日(計90分)
場所:気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ
学年(人数):1〜3学年有志(計15名)
概要:探究学習塾ナミカゼ2023 第5回目 テクノロジー回③
コーディネーター:加藤・成宮・渡邊・三浦

今回の探究学習塾ナミカゼは、全体では第5回目、テクロノジー回全4回のうちの3回目です。テクノロジー回では、「AI時代に高校生が学ぶといいことは何だろう?」というテーマや、ゲストとして梅木秀雄さんを招き、「AI時代に問われる人間力って?」というテーマで対話をしてきました。

「テクノロジーをもっと身近に」

これまでのナミカゼでは、前半に動画視聴やゲスト講話を通してインプットの時間をとった後にグループ対話をしていましたが、今回は初めから対話の時間を設けます。早速、コーディネーターから一つの問いが投げかけられました。

ナミカゼ生は、一人ひとりが興味関心のある探究テーマを持っています。それぞれの多様なテーマを、テクノロジー/デジタルと掛け合わせたらどうなるでしょうか?
参加高校生の中から探究テーマを募集したところ、6人が手を挙げてくれました。集まったテーマは以下の通りです。

① 裁判は素数ですべきか
② 気仙沼で少子高齢化対策
③ オリジナルピクトグラムで外国人を守る
④ 使用しなくなった化粧品を使ってクレヨンを作って寄付するには
⑤ SNSで気仙沼のローカルでディープすぎる情報を発信
⑥ 鹿踊りの理解度、認知度を上げるには?

6つの中で関心のあるテーマのテーブルにつき、どうやったらテクノロジー/デジタルを掛け合わせられることができるかについて話し合いました。考えられるアイディアを、ポストイットに書き出していきます。

15分間の対話タイムを2回繰り返した後、どんなアイディアが生まれたか全体で発表してもらいました。

「裁判は素数ですべきか × テクノロジー/デジタル」のグループでは、AI裁判官の導入というアイディアが出ていました。また、病気の人も参加できるバーチャル裁判というキーワードが挙げられていました。

他のグループでも、テクノロジーを駆使してデータ収集ができるといいという考えや、探究テーマにテクノロジー/デジタルを掛け合わせることで対象者の幅が広がり、豊富なアイディアが生まれていました。また、視野を広げて考えられたことで想像力が掻き立てられ、対話も盛り上がっている様子でした。

チェックアウト

感想や気づきをGoogleフォームに記入するチェックアウトでは、以下のコメントが挙げられました。

  • 少し深く考えてみれば意外とデジタルやAIと、関係がないだろうと思っていたテーマ、自分の探究テーマと結び付くことが分かりました。自分のテーマは数値で表す系なのでデジタルと何かしら絡めていきたいです。

  • これまでやってきた探究活動をどう締めようか色々悩んでいたけどテクノロジーとかけて考えてみることである程度は具体的な行動案が出て今後の参考になった気がする!

  • 発想の転換が大事だと思った。 踏み込めないところを思い切って踏み込めば何かが出来上がるんだと気づいた。


「テクノロジーってよく分からない」「私には関係ない」と思っている人もいたかもしれませんが、私たちの生活で切り離すことのできない非常に身近な存在です。だからこそ、掛け合わせの意識を持つことでアイディアが広がり、自分の"やってみたい”を叶える一助になってくれるかもしれません。

今回はテクノロジーというキーワードでしたが、どんなキーワードでも視点を広げて考えてみると、身近な関わりをもっています。ナミカゼでは、様々な出来事にアンテナを広げるきっかけを今後も生み出していきます。
次はいよいよテクノロジー回も最終回です。どんな学びが待っているでしょうか。

(文・気仙沼学びの産官学コンソーシアム 三浦 亜美)

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