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PEAK PERFORMANCEー最強の成長術ー(読書感想)

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今回も読んだ本について感想をまとめたいと思います。

今回読んだ本は

「PEAK PERFORMANCEー最強の成長術ー」

内容は、

ブラッドは若くして(24歳)マッキンゼーにて活躍し、ホワイトハウスに出向し大統領の部下に。

スティーブは、18歳にして、1マイル競争において世界最速記録を持つ、スポーツ史上最速の高校生ランナーの1人として記録に残り、ハーバード大学やオレゴン大学など世界的にも有名な大学から勧誘の手紙が舞い込むように。

しかし、この後2人とも燃え尽き症候群を経験し、

これ以上のことはありませんでした。

このような経験から、

燃え尽き症候群にならずに最高のパフォーマンスを発揮して生産性を高める方法について調べた本です。

・著者

ブラッド・スタルバーグ;マッキンゼーのコンサルタントとして活躍していた。現在は、健康や人間のパフォーマンス科学を専門に執筆。

スティーブ・アグネス;マラソンのトップコーチ。多数のプロスポーツ選手のコーチとして活躍。


1;理由


自分がこの本を選んだ理由は、

自分のパフォーマンスを高め、生産性をあげたいから。

そのために、

実践できるテクニック、理論を知りたいと思ったからです。


2;環境との結びつき


人間は集中するには環境がとても重要になります。

例えば、スマホを触っていなくても、

机の上にあり、視界に入るだけでパフォーマンスが低下します。

このように環境が人間に及ぼす影響はとても大きいのです。

本書では世界的に有名な作家であるスティーブン・キングの事例が紹介されています。

スティーブン・キングは執筆環境にかなりのこだわりを持っていて、

机の位置や、事務用品、執筆中に流すBGMなどこだわっているそうです。


なんといっても、書くのは自分の部屋がいい」byスティーブン・キング


つまり、彼は自分に合った環境を自ら作っているのです。

自分に合う環境を自ら作るのが大切で、

どこで仕事や勉強などをするのかは

生態心理学という分野で重要とされています。

この生態心理学という学問により、

自分の周りにある(視界に入る)物体は、ただ単に存在しているのではなく、自分に働きかけ、特定の行動に導こうとしているのです。

スマホが視界に入っているだけでパフォーマンスが低下するというのはこれからもわかります。

だからこそ、自分に合った環境をしっかりと整えることは大切です。

また、散らかった部屋では集中し辛いことも研究でわかっています。

著者の1人のブラッドは、この『Peak Performance』執筆専用のパソコンまで購入し、この本を書く時以外は使わないようにしたそうです。

このようにして整えた環境で毎回働いたり勉強したり作業したりすることで、

環境と自分の結びつきが強くなります。

ブラッドは、この専用のパソコンの前に座ると、

自然と本を書く意欲が湧いてくるようになったと言っています。

これを読んでから自分は、座椅子を買ってきて、

机は勉強したり、noteを書いたり頭を使うことをする専用に。

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そして、小さいテーブルを出してきて、座椅子とセットにし、本を読んだり、大好きなSUITS(海外ドラマ)を見るなどリラックスをする時はこっち

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ベッドは寝る以外には入らない。

このような形で環境を整えました。

ちなみに、部屋のライトは基本的にはつけないで、

小さなデスクライトを使って間接照明みたいな感じで暗めにしています。

これには理由があって、

・ライトが明るすぎて部屋がずっと明るいと、
 覚醒状態が続いてしまって眠気がなかなかこない

・人間は少し薄暗い環境の方がクリエイティブな能力を発揮しやすいとされている。(以前テレビでたまたま、ONEPIECEの作者である尾田先生の作業部屋を取材していた時に、作業するときは部屋のライトは消してデスクライトだけで作業していて、この方が集中できると言っていました。)

・アロマキャンドルはローズマリーの香りのものを使っていて、ローズマリーの香りにはウィルパワーを回復してくれる効果があるので使っています。



3;無意識の力


人間は無意識の時に

アイデアや考えが浮かびやすいとされています。

こんな経験ないでしょうか?

・シャワーを浴びている時にアイデアが浮かんだ

・車を運転中にふと閃く

自分は、シャワーを特に何も考えずにぼーっと浴びている時に

突然考えが浮かんでくることが確かに多いなとこれを読んで思いました。

本書によると、

独創的なアイデアの約40%は休息中に浮かんでくるそうです。

限界まで集中して取り組んだ後に、

無意識の状態で、

休憩として次のことをやることが紹介されています。

・シャワーを浴びる(映画監督ウディ・アレン)

・歩く(スティーブ・ジョブズ)

・パワーナップをとる(トーマス・エジソン)

休憩中にスマホでSNSや動画を見たりするのではなく、

無意識の力に頼るためにも、

少し歩いたり、

窓の外を眺めたり、

頭を休めることをしようと思いました。


4;マインドフルネス瞑想法


しかし、無意識の力に頼る前に、

集中して取り組む必要があります。

集中して取り組んで行き詰まった時、

無意識の力に頼るのです。

そこで、

集中するため、脳のスイッチを入れ替えるために

紹介されているのが、

マインドフルネス瞑想法です。

最初のうちは目に見える効果がないため、

中々わかりづらいですが、

この瞑想を毎日やることで、

前頭前野の灰白質が増え、

これにより、

成長に欠かすことの出来ないストレスに対して適切な反応・判断ができるようになるなど、

最新の脳科学の研究によりマインドフルネス瞑想法による計り知れない効果が明らかになっています。

この瞑想は長い時間やるのではなく、

頻繁にやる方が効果があると言われています。

なので、

本書では最初は1分くらいから初めて、

数日ごとに30秒ずつくらい伸ばしていくのが良いとされています。

ちなみに、自分はこれを読んでから

毎日、朝、昼、夜の3回くらいは瞑想をしています。


5;最適な作業時間と休憩時間


この本の中で自分が一番印象に残ったのは

最適な作業時間と休憩時間についてです。

エリクソンという人の研究が紹介されていて、

彼は長年エキスパートを研究してきました。

ここでは主に2つの結果が示されてします。

それは、

どの分野のエリートでも中身の濃い仕事には2時間以上集中して取り組めない

最適なサイクルは、50分〜90分集中して作業した後に7分〜20分の休憩、を繰り返す


この50分〜90分の集中7分〜20分の休憩、というサイクルが、

体力、認知機能、精神力を維持して、

最高のパフォーマンスを発揮しやすくなります。

休憩の時には、

無意識の力を借りるためにも、

スマホを見るのではなく、

歩いたり、瞑想したりして、

出来るだけ脳を休めるようにした方が良いです。

スタンフォード大学の研究では、

散歩が創造力を高める効果があると認められています。

また、

この研究では、屋外を歩いた方が効果が高かったものの、

屋内を歩くだけでも効果があったとされています。


スティーブ・ジョブズは散歩を習慣にしていて、

考え事をしたり、

大事な話をする時にはよく歩きながら話すこともあったそうです。

ウォルター・アイザックソンによる『Steve Jobs Ⅰ』では次のように書かれています。

ジョブズは歩きながらゆっくり話をしようと提案する。真剣な話をしたいと思うとき、ジョブズはこうすることが多い。2人はクパチーノの通りをデアンザ・カレッジまで行ったり、途中に夕食を挟んでまた歩いたりした。

これはジョブズとビル・ゲイツが交渉した時の話です。

この後にも、

確かに、ジョブズがたくさん歩いているエピソードが出てきます。

しかも、歩いている時間も距離も長いです。

『Peak Performance』を読んでから、

歩く大切さとその効果を思い出し、

また、

スティーブ・ジョブズのエピソードも思い出したので、

最近は、休憩などで毎日歩くようにしています。


6;まとめ

この本を読んで、

自分のパフォーマンス・生産性を上げるための具体的なアクションプランとそれを裏付ける研究・理論を知り、

実際に自分の生活に取り入れることができました。

本書に書いてある事を全て実践できるわけではないですが、

必要に応じて読み直し、

自分のパフォーマンスを上げ、

生産性を高めていきたいです。

今回、noteに書いた内容は、

一部でしかなく、

これ以外の部分でも、

例えば、

・休息を最適化する

・生産性を上げるためのシングルタスク

・集中するためのルーティン

・目的の力

など、

自分のパフォーマンスを高めるためのことが書いてあり、

とても面白いです。

そして、面白いだけでなく、

自分のためになります。

自分のパフォーマンスを高めたい、

生産性を上げたい、

成長したい、

このように考えている人にはおすすめの本です。


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