20歳のときに知っておきたかったことースタンフォード大学集中講義ー(読書感想)
今回は本を読んで思ったことについて書きたいと思います。
読んだ本はタイトルにある通り
「20歳のときに知っておきたかったことースタンフォード大学集中講義ー」
この本はスタンフォード大学の教授である、著者が自身の講義を元にしてまとめている本です。
内容については次の通り、本書で記載されています。
この本は、こうしたスタンフォードの授業から生まれた物語と、それ以前に科学者、起業家、経営コンサルタント、教育者、著者としてわたしが経験してきたことをまとめたものです。
この本を読んで印象に残ったことがいくつかあります。
1;講義について
何よりもまず印象に残ったのは、講義の進め方です。
世界最高峰の大学である、スタンフォード大学。
この講義では、起業家精神とイノベーションの科目ということもあるのでしょうが、実際に教授が課題を出して、生徒がその課題に取り組む。
このようなスタイルは一般的ですが、すごいのは課題の内容です。
実際にこの教授が出した課題は、
「手元にある5ドルを2時間でできるだけ増やしてください。」
クラスを14チームに分けて、元手として5ドルの入った封筒を渡します。
封筒を開けると2時間以内にできるだけ増やさないといけません。
期間は水曜の午後から日曜の夕方まで。
一枚のスライドにどんな事をしたのかをまとめて、日曜の夕方に提出し、月曜の講義で発表させるというもの。
このようにして、学生に起業家精神とはどんなものかを知ってもらうために行っているそうです。
学生たちは色々なアイデアを出し合って実行します。
結果は、多くのチームが色々な方法で取り組み、
5ドルの投資のリターンは、クラスの平均で4000%にもなったそうです。
数百ドルにしたチームがいくつかあり、
中には、650ドルを稼いだチームもあったそうです。
このように学生に実際に考えさせて行動させる講義の進め方はすごいなと単純に思いました。
確かにこんな講義を受けていたら、起業家精神が芽生えるのも当然に思えます。
アメリカの大学が全てこのような形式で講義をしているとは思えませんが、自分も受けてみたいなと思えるような、うらやましく思える講義です。
2;自分の小さな心がけで全てが変わる
本書を読んで自分が特に印象に残ったのは、本の少しの心がけで物事の見え方が変わるという部分です。
著者は、「サンキュー・カード」を引き出しの中に常に入れておいて、
何かしてもらったりすると、サンキュー・カードで感謝の気持ちを送るそうです。
そして、著者はこのようにカードを送って常に感謝を表そうと、提案しています。
自分のために何かをしてくれた人に対して感謝を示す事を忘れてはならないという事です。
自分に何かをしてくれた=機会費用がかかっている
この事実を忘れてはならないと著者は述べています。
そして、この1つ1つの感謝が自分自身の評判に繋がるという事です。
世間は狭く何度も同じ人に出会う場面が多いので、
「世の中にはたった50人しかいない」
と言っています。
これは実際にはその通りなのではもちろんなくて、
例えば、
仕事でたまたま一緒になった人が知り合いの知り合いだった。
みたいな形で、実は世間はものすごく狭いのです。
まるで50人しかいないかのように。
だからこそ、自分の評判が大事になるという事です。
そのためにも、小さな、些細な、出来事の積み重ねが評判につながっているという事を忘れてはいけない。という事です。
疎かにしてしまいがちな、感謝を伝えるなどといった、小さな物事に対する自分の心がけが結局は自分の大きな評判となるのです。
そういった意味では、
細かいことにいかに気を遣えるか
が大事だという事です。
まさに、
How you do one thing is how you do everything
ということに繋がるのかもしれません。
この本の内容からして、起業家精神とイノベーションの割合が大きい中で、このように、感謝を伝えるなどといった人間としてどうあるべきかについて書いているという事は、やはり、起業家として成功するためにも、大切な事なのです。
3;まとめ
自分はこの本で、全ては自分自身の考え方、物の見方、捉え方次第だなと感じました。
これが常識だから、と考えるのではなくて、
常識の枠に囚われずに、ちゃんと自分で考える事が大切だなと思いました。
だって、5ドルを2時間で650ドルにしちゃう学生のチームがあったのだし、
しかも数百ドル稼いだチームは、実は5ドルには手を付けていない。
全ては考えた方次第ですね。
そして忘れてはいけないのが、
小さな物事に対する自分の考え方、取り組み方、姿勢
これらが自分の評判に繋がるという事。
これからちゃんと意識していきたいと思います。
他にも、
この本にはもっと具体的な事例を使って、
・常識を疑う
・失敗をすることが成長に繋がる
などといった事についても書かれています。
それらも読んでいて参考になったし、面白かったです。
自分がもっと若いときにこの本を読んでいたら
考え方や物の見方が変わっていたかもしれないなと思いました。
おすすめの本です。
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