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これからの 「本物」 とは何か?

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リニューアルしたヘッダー画像には『わたしたちはどこから来て、どこに行くのか?』と記しました。

『どこから』の方は『文化史的セルフイメージ・アップ』で深掘りしていますが、『どこに行くのか』はやや発信不足なので、今回はこれから起きる変化について触れてみようと思います。
扱うジャンルは『アート』です。


『あっ。だったら、関係ないや』と思われたかもしれませんが、まぁ、そう言わずに 😊
今回お伝えする動きは、やがていろんな分野に波及していくらからです。
いや、すでにトレーディングカードなどは、アート市場に勝るとも劣らない活況を呈しています。
バスケットボールの動画コレクション(NBA Top Shot)について、ご存知の方も多いでしょう。


ポイントは、売買される対象が『モノ』ではなく、『データ』になること。


そのあたりのことを、専門用語を使わずに解説してみたいと思います。

さて、普通のデジタルデータは簡単にコピーができますし、修正も難しくありません。
つまり、どれが本物か判別しづらいんですね。
しかし、インターネットという多くの人がつながりの中で『これが本物です』と特定されたデータは、オリジナルであることを保証されます。

みんなが見てたら、嘘がつけないわけです。

そして、本物を手にした人は、それを 見せびらかす 公開して体験を共有したりもできます 😊
注:厳密には細かい制限を設けられる場合もあります


かつて、美術の勉強では、こんな風に言われたものです。

『画集やモニターで見ただけじゃ、勉強にならないよ。
 美術館に行って本物を見なきゃ』
と。

確かに、物理的な『モノ』が持っている情報量は圧倒的ですし、作品はそれ自体の魅力だけでなく、『どう扱われているか』の周辺情報までをふくめて価値を持ちます。


しかし、そもそも本物が『コンピューター上にだけ存在するデータ』だとしたら、どうでしょう?

善いとか、悪いとか、どちらが好ましいといったジャッジはひとまず置くとして、『本物』の概念が変わります。
それが、まさに今、進行中の変化です。

つまり、『リアル=本物、バーチャル=複製』という前提が、崩れつつあるんですね。


といったわけで、実際にそれらの『本物としてのデジタルアート』がどんなものかを、マーケットでご覧いただこうと思います。

ChromeのGoogle翻訳機能をオンにすれば、表記を自動的に日本語にしてくれますから、海外マーケットも気軽に散歩できますよ 😊

それは、海外の美術館訪問にやや近い体験です。
そして、コロナに類する疫病は今後も発生が予想されるので、海外旅行はしばらく難しいままかもしれません。
実はその意味でも、デジタルアートの海外サイト巡りは『今』的ですね。


■ Open Sea

最もメジャーなデジタルアートのマーケットです。


■ Art Blocks

プログラム寄りの作品を扱うマーケットです。

■ Radible

逆に、『なんでもあり』の感がある、開放感の高いマーケット。


■ Crypto Punks

このジャンルの草分け的マーケットです。
『パンク』と呼ばれるキャラクターを扱っています。


■ SBINFT

日本のデジタルアート・マーケット。


もちろん、他にも新しいマーケットはドンドン生まれています。
ちょっとしたバブル状態とも言えるでしょう。

とはいえ、みんながみんな、同じ方向に進む必要はありません。
『デジタルが全盛だからこそ、あえてアナログに』という判断も、有益で尊い選択です。

問題は、知っていてその道を行かないのか、怖くがって近寄らないかの違いでしょう。
とはいえ、同じ人間がやっていることですから、歩けない道ではありません 😍


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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世の中に、笑顔のあふれる人を増やしたい、と思っています。

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