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メタバースへの資本投入は危険です

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先日、内野晴仁さんが「実は、成功しているのはセカンドライフの方だよ」という投稿をされました。

メタバースのうち利用者が少なくても黒字化できるセカンドライフを「人が少ない」「過疎っている」「オワコンだ」などと批判し、セカンドライフを失敗例としてみなし、「セカンドライフを教訓」にして様々な振興のメタバースが出現してきたのだけど、ユーザ獲...

Posted by Haruhito Uchino on Sunday, October 16, 2022

要点、まったく同感です。
実際、内野さんの指摘を補完するかのごとく、バーチャル大阪の残念なニュースも流れています。


厳しいようですが、力点をまったく間違えています。

大規模な組織が大きな資本をかけて巨大な空間をつくるのでは、リアルと何も変わりません。
そして、リアルと同じように、かけた費用の回収と集客の苦労にあえぐことになります。

確かに、理論的には「日本中」「世界中」からお客さんに来てもらえますが、リアルとバーチャルの間には(今のところ)巨大な河が流れています。
その河を超えてもらう工夫や仕掛けのないまま、大規模な空間をつくっても、そりゃぁ、人は来てくれません。


メタバースでモデルにすべきはガウディではない

リアルなガウディ作品は、とても魅力的です。
その建築物は唯一無二であり、たくさんの人をひきつけます。

しかし、大規模な資金を投入して、バーチャル・サグラダ・ファミーリアをつくったとして、リアルほどの来場者を見込めるでしょうか?
わたしは、疑問だと思います。
わざわざアバターなどを使わなくても、本物の画像を見た方が、気楽で楽しいですよね 😊

https://sagradafamilia.org/en/home


では、誰をモデルにすべきなのでしょう?


わたしは、メタバース活動においてモデルにすべきは、ガウディよりも、郵便配達員のシュヴァルだと思っています。
知る人ぞ知る、孤高の芸術家。
かつては、それこそまったく無名でしたが、澁澤龍彦さんが紹介して、幻想文学ファンの人たちには広く知られた人です。

数年前に、映画にもなりましたね。


まぁ、シュヴァルにはちょっと偏屈なところもあったので、もっと楽しく活動する方がいいとは思いますが 😊

いずれにせよ、個人や少人数のグループが、リアルでは到底つくれないスペースをつくり、遊べるところにバーチャル空間の醍醐味はあります。
マインクラフトの例を出すまでもないでしょう。
メタバースの中には、マインクラフトのように、自分で楽しく空間をつくれるものがあります。
Spatialは、その筆頭です。

https://spatial.io/

こんな空間を、個人が無料で使えます


わたしのスタンスは一貫して『メタバースの鍵は個人ユースにあり』です。
だからこそ、メタバースの活用は『誰にでも』『どんな職種にも』当てはめてることができ、実は資本もほとんど必要ありません。
歴史的視点のない大規模資本の投入は、完全にレッドオーシャン(というか、デスバレー)と言っていいでしょう。


もし、「メタバース・ビジネスに参入したいのだけれど、どうしていいかわからない」「わが社のメタバース計画は正しいのだろうか・・・」不安や疑問をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
今なら、まだ間に合いますよ 😊


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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世の中に、笑顔のあふれる人を増やしたい、と思っています。


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