見出し画像

パートナーがいる全ての人へ

今隣にいるパートナーは自分のことをずっと好きでいてくれるだろう
とぼんやりどこかで思っていないだろうか。

これは、男女どちらにも言えることだけど、
少なくとも私の周りでは特に男性は「パートナーは自分のことを無条件にずっと好きでいてくれる」と甘えてしまいがちだと思う。

だから、必死のアプローチの末にやっと付き合えた相手でも、数ヶ月経てば平気でボサボサの髪でデートに来たり、愛情表現をしなくなったり、人によっては浮気をしたりするんだろう。


実際に私もそんな男性に出会ったことがある。

付き合うまでは毎日のように愛情表現をしてくれ、ネイルを変えれば毎回気づいてデザインを褒めてくれた。
駅から家までは徒歩1分なのに必ず迎えに来てくれて、歩く歩幅も合わせてくれた。

それが、付き合ってすぐに愛情表現どころか、私の話よりも自分の考え事を優先し、
デートでカフェに入れば速攻pcを開いて仕事を始め、話しかけても上の空。

次のネイルのデザインどれがいいかな?と聞いても「男はネイル興味ないよ。返答に困る」と言われた。そこに会話はあったが対話は無かった。

一緒に歩けば「歩くの遅いよね」とイライラしながら言われ、家に行く時は「家で待ってるからピンポンして」と連絡が来るようになった。
挙げ句の果てに、誰がどう見てもグレーだろ、
というようなLINEのやりとりを女の子としていたりもした。

私は生まれて初めて、誰かと一緒にいるのに一人の時より寂しいという感情になった。
まるで彼の一人の自由な空間に私がお邪魔させてもらっている、みたいな感覚があった。というかそういう感覚にさせられていた。


私は自分が決して美人ではないことも、
男の人がネイルに興味がないことも当たり前に分かっていた。
そして彼にはずっと好きだった人がいて、その恋が叶わず仕方なく私にシフトチェンジしたことも、彼が可愛い女の子大好き!なのもなんとなく察していた。
今思うと切ないけど…(笑)

それでも、毎日愛情表現をしてくれて、
興味のあるふりをして話を聞いてくれて、
面倒でも駅まで送り迎えをしてくれて、
最初から私だけを好きだったかのように見せる
努力をしてくれていた。

私は彼の外見やステータスではなく、そういう
努力や気遣いができるところを好きになったんだと気づいた。

「あぁ、私が好きになった彼はもういないんだ」
「この人は別に私じゃなくても良かったんだ」

と気づいてから冷めるまでは自分でも驚くほどあっという間だった。

今思えば、彼は私を舐めていたんだと思う。
「もう手に入ったから努力しなくても好きでいてくれるだろう。努力しなくても誰にも取られないだろう。他の女の子に浮ついてもバレないだろう」と。


こういう議題の時に必ず湧いてくる
「舐められる方にも原因がある」みたいな
加害者側にとって都合の良い意見には大反対だ。

もし今、同じような状況下にいて、
「舐められる自分も悪いのかな」
と思ってしまっている人がいれば、
1ミリも悪くない、と伝えたい。

舐めらないための努力をするくらいなら、
そんな相手はさっさと捨てて、
自分を大切にしてくれる人に好かれる努力をするほうが絶対に幸せになれる。


「ずっと自分だけを見てくれる」

という信頼は関係を構築する上で大切だけど、
それはお互いの努力や気遣いの上に成り立つもの
であって、努力なしに甘えていいものではない。

第一、この人と付き合いたいと思ったとき、相手に好かれる努力をする人がほとんどだと思う。
相手に好かれる努力を積み重ねて付き合えたということは、好きを継続してもらうために今後ずっと努力をし続けなければいけないということだ。
ゴールなど無い。

交際後に継続できないような身の丈に合わない
努力なら初めからするな。


パートナーがいる人たちはみんな
自分のことも相手のことも、大切にしてくれる人はいくらでもいる。」
ということを胸に刻むべきだと思う。

もし、パートナーに雑に扱われたとしたら
「自分を大切にしてくれる人はいくらでもいる」
と相手を見限っていいと思うし、

関係が上手くいっている時こそ
「この人のことを大切にできる人は他にもいるのに自分を選んでくれた。大切にしよう。ずっと好きでいてもらう努力をしよう。」と思う事が大切だと思う。

自戒。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?