心穏やかに仕事する秘訣×7
仕事をしていれば、いろいろな不安が出てきますよね。
ミスしてしまった、上司やお客様に怒られるかも…
この仕事、上手くいくだろうか?結果を出せるだろうか?
人間関係の悩みが尽きない…
こういった不安にとらわれてしまうと、あなたのせっかくのパフォーマンスを100%発揮できず、上手くいくはずだった仕事にも影響が出てしまったリします。
私も、起業して14年、いろいろな悩みや不安がありました。
そして今でも、悩みや不安自体がゼロになることはありません。
しかし、以下の7つの秘訣を実践し始めてからは、不安があっても、心乱されることなく、穏やかに対応できるようになってきました。
目の前で起こる出来事は一緒でも、捉え方が違うだけで、まったく違う行動や結果になったりするものです。
そこで今日は、私が実践している、心穏やかに仕事する秘訣をご紹介します。
(1)「お客様のため」を手放す
「お客様のため」という言葉は、とても素敵な響きがありますよね。
仕事熱心というか、誠実なイメージがあります。
しかし、その根っこに「自己犠牲」があるなら、長続きしません。
お客様のために、こんなに頑張ってるんだ
自分はどうなっても、お客様が笑顔なら…
こういう自己犠牲の気持ちがあると、無意識に「やってあげている感」が伝わってしまいます。
そうではなく、自分も心からその仕事がしたい!
その仕事が大好きで、やっているだけで幸せ。
そんな関わり方をしたほうが、お互いにとってWin-Winです。
コップと水の例え話
私は、真の貢献とは、コップと水のようなものだと思っています。
コップに、幸せという水を注いでいく。
やがて水が溢れて、それが自然と周りに広がっていき、周りをも幸せにしていく。
これが、長続きする貢献の姿です。
自己犠牲で頑張っている状態というのは、「自分の少ない水を、相手に分けてあげている」状態と同じです。
そうではなく、自分自身も満たし、その結果、相手も満たされる。そんな状態を目指したいですね。
ちなみに、自分も相手(お客様)も満たされる働き方というのは、つまり「好きなことを仕事にする」ということでもあります。
これについては、以前書いた以下のnoteでも詳しく解説していますので、合わせてお読みください。
(2)結果を手放す
結果は、コントロールできません。
例えば、あなたがいくら頑張っても、あなたの商品・サービスを買うかどうか?は、お客様次第。
あなたにコントロールできるものではありません。
他にも、いくら頑張ってブログを書いても、アクセスが増えるかどうか?は、状況次第。
これも、コントロールできるものではありませんね。
コントロールできないものをコントロールしようとするから、そこに苦しみが生まれます。
結果を心配すると、不安で視野が狭まり、いい仕事もできなくなってしまいます。
◇
そうではなく、「コントロールできるもの」に集中しましょう。
例えば、先ほどの例で言えば、「お客様にお渡しする提案書を、丁寧に仕上げる」ことは、あなた次第なので、コントロールできますよね。
他にも、「キーワードを選定し、検索する人がどんな情報を知りたいのか?リサーチして、コツコツとブログを更新する」のも、あなたがコントロールできることです。
コントロールできることに集中し、そこに心を込める。
人間は、2つ以上のことに集中することはできませんので、今に集中していれば、未来(結果)への心配は薄れていきます。
あなたも私も、生きられるのは「今」しかありません。
結果を手放し、今に全力投球しましょう。
(3)人間関係を手放す
仏教の中では、『悪友を避けて、善友と関わりなさい』と言われています。
仏教というと、なんとなく、「誰とでも仲良くしなさい」的な教えのように感じてしまいがちですが、そうではないのですね。
お釈迦様は、道を成すためには、「善友がすべて」とまで言い切っています。
なぜかと言えば、先ほどもお伝えしたように、私たち人間は、「環境」に大きく影響されるからです。
「朱に交われば赤くなる」という言葉もありますが、人は、良くも悪くも、一緒にいる人に似てきます。
だからこそ、環境に気をつけよう、ということですね。
ちなみに、六法礼拝経という仏典の中では、以下のように、「避けるべき4種の人」「付き合うべき4種の人」が説かれています。
あなたを疲弊させる人間関係を手放し、豊かにしてくれる人間関係を大事にしていく。
苦手な人間関係とは、物理的に距離をおいたり、連絡の回数を減らしたりしても構わないのです。
これはある意味、ミニマリズムの考え方に近いですね。
ミニマリズムも、単純に「物を減らす」のではなく、「大事なものを大事にするために、不要なものを手放す」という考え方が根底にあります。
ものだけでなく、人間関係も断捨離が必要ですね。
◇
ちなみに私は、「避けるべき4種の人」「付き合うべき4種の人」を知って、「自分自身が、付き合うべき4種の人で在ろう」と感じました。
自分自身の在り方は、日々、修行ですね^^
(4)マルチタスクを手放す
人間は、基本的に、マルチタスクはできません。
マルチタスクしているように見えても、それは、「頻繁に興味の対象を変えているだけ」です。
例えば、「Zoomで会議しながら、(相手に気づかれていないと思って)メールチェックしてしまう」なんてこと、ありませんか?
これは脳にとって大きな負担で、結局、どちらも中途半端に終わります。
(最悪、相手からの信頼も失います)
ちなみに「マルチタスク」という言葉は、パソコンが発明されてから生まれた言葉です。
パソコンは、マルチタスクによって作業効率が上がりますが、人間は違います。
人間は、パソコンではないのです。
◇
ちなみに、マルチタスクには、以下のような弊害があります。
マルチタスクは、シングルタスクに比べて、+40%もの時間がかかる
脳に悪影響(共感・認知・感情の生後に関わる部分が弱くなる)
マルチタスクは、IQを低下させる(なんと、マリファナを吸った場合と同様のIQに低下してしまう!)
燃え尽き症候群になってしまう(脳への過度な負担、ストレスホルモンの影響)
結局、マルチタスクをしても、バタバタしているだけで、生産性はむしろマイナス。
心も落ち着かず、悪影響ばかり、ということです。
何事も「一時に一事」
こういったことを防ぐためにも、「一時に一事」を心がけましょう。
目の前のことに集中する。
シングルタスクにする。
たったこれだけで、仕事の生産性がアップし、脳への負担も軽くなります。
(5)苦手を手放す
苦手な仕事は、いくら頑張っても、せいぜい人並み程度にしかできません。
であれば、苦手は人に任せて、得意なこと・好きなことに集中しましょう。
例えば私は、誤字脱字などの細かいチェックが苦手です。
だからこそ、チェックが好きで得意な、Yさんというスタッフさんに仕事をお任せしています。
また、私は営業も苦手です。(苦手ばっかりですね笑)
だからこそ、営業は手放し、得意なコピーライティング(文章で商品・サービスの良さを伝え、営業しないでも買ってもらう)に注力するようになりました。
結果、今では、営業しなくても売れるようになりました。
◇
「好きこそものの上手なれ」という言葉もあるように、人間は、好きなことに集中している時に、一番輝けます。
ちなみに私は、「教える」「話す」「書く」といった仕事が大好きなので、以下のような仕事を中心にしています。
セミナー・動画講座
ポッドキャスト
ブログ(このnote)
メルマガ
もし私が、苦手な営業を頑張り続けていたら?
もし私が、今でもチェック作業を担当していたら?
きっと、今の私はいなかったでしょう。
(6)恐れを手放す
~しないと怒られる、評価が下がる
~すべきだ
こういう「恐れ」を動機にした行動は、結局「恐れ」の結果を引き寄せてしまいます。
焦って行動すればするほど、視野が狭まり、的はずれなことをやってしまい、うまくいかない。
あなたにも、そんな経験、ありませんか?
(私はあります^^;)
まずは深呼吸
焦っているときほど、まずは落ち着く。
具体的には、深呼吸することをお勧めします。
禅には「調身・調息・調心」というものがあります。
「姿勢」「呼吸」「精神」の3つが基本だよ、という意味です。
「息」という字は、「自分の心」とも書くように、精神状態に強く影響していることが分かります。
ちなみに、ニューヨーク市では、すべての公立学校で、毎日マインドフルな呼吸法を実施することが義務付けられています。
対象は、幼稚園児~高校3年生まで。
ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は、以前から瞑想や健康法、ヨガなどを実践しており、それが市でも義務付けられたというのは、すごいですよね。
◇
デスクワークばかりで猫背になったり、コロナの影響でマスク生活が長かったりすると、呼吸が浅くなります。
深呼吸のコツは、「まず、息を吐ききる」こと。
息をすべて吐いてしまえば、あとは自然と入ってくる(吸える)のです。
できれば、屋外で深呼吸するのがお勧めです。
軽い散歩にもなって、身体もほぐれ、一石二鳥ですよ。
(7)「~のせい」を手放す
突然ですが、あなたは、「松下幸之助さんが成功した、3つの理由」をご存知でしょうか?
「成功した理由」と聞くと、「人脈があった」とか、そういうことをイメージしがちですよね。
しかし、松下幸之助さんが挙げたのは、以下の3つだったのです。
貧乏だったこと
学歴がなかったこと
体が弱かったこと
この3つ、普通は「できなかった理由」になりそうなものですよね。
しかし、松下幸之助さんは、以下のように話したのです。
貧乏だったおかげで、一生懸命働こうと思えて、わずかなお金にも感謝できた
学歴がなかったおかげで、他人に素直に教えてもらえた
体が弱かったおかげで、人の能力を信じ、任せることができた
このように、松下幸之助さんは、「~のせいで」ではなく「~のおかげで」という視点で、物事を見ていたのです。
結果、電機メーカー:パナソニックを一代で築き上げる、という偉業を成し遂げることができました
◇
この「おかげ様」という言葉。
実は、もともとは仏教用語なのです。
漢字で書くと「お蔭様」と書きますが、もともとは「他から受けた力添え・恩恵。また、神仏の助け。加護」という意味合いの「おかげ」に、「さま」がついて「お蔭様」になったのです。
すべては、ご縁でつながっており、最善の方向に生かされている。
起こりうるどんな出来事にも、宝が隠されている。
その宝に目を向けて「おかげ様」を感じること。
これが、仕事も人生も好転させていきます。
◇
実際私も、川崎病になったり、無理に拡大しようとして苦しんだ経験があります。
これを、「川崎病のせいで」「無理に拡大しようとしたせいで」ととらえることもできたでしょう。
しかし、以下のnoteでも書いたように、今の私は「川崎病のおかげ」でもあり、「無理に拡大しようとして失敗したおかげ」でもあるのです。
これに気づいてから、心穏やかに仕事できるようになり、数字も無理なく伸びている実感があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
あなたの心に、ピンとくるものはありましたか?
それでは、今日の内容をまとめたいと思います。
(1)「お客様のため」を手放す
自己犠牲ではなく、自利利他の心で仕事することで、真の貢献になる。
(2)結果を手放す
コントロールできるもの(今できること)に集中すれば、結果は自ずとついてくる。
(3)人間関係を手放す
あなたを疲弊させる人間関係は避けていい。そして、自分自身も磨いていく。
(4)マルチタスクを手放す
何事も、「一時に一事」。シングルタスクで「今」に心を込める。
(5)苦手を手放す
好きこそものの上手なれ。苦手は任せ、好き・得意に集中する。
(6)恐れを手放す
まずは深呼吸。恐れは恐れを、愛は愛を引き寄せる。自分が愛だったら、何ができるか?
(7)「~のせい」を手放す
すべてはご縁の中で生かされている。「~のおかげで」に変換すれば宝に気づける。
この7つすべてを、いきなり実践する必要はありません。
まずは1つ、ピンときたものを取り入れてみてください。
たった1つだけでも、今とは違う感覚になると思いますよ^^
このnoteをお読みになったあなたが、明日から心穏やかに仕事できるようになりますように。
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