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行動経済学 フランス風BGMで85%がワインを買う?!

最近マーケティングの中で昔からの流れが変わってきたなとおもうのが2つあります。

・行動経済学=人は非合理な行動を取る
・n=1ペルソナ=架空の誰かではなく、実在の1人

この2つは、伝統的な経済学の枠を外れて、新しい潮流になってきました。


そのなかで、いま学んでいるのが行動経済学です。(この先、ペルソナについても発信します。個人事業は特に伝統的なペルソナでは通用しなくなってきてますよね)

今日は、プライミング効果についてです。

あるワインショップで2週間、週ごとに店内のBGMを変えて売れるワインの傾向を調べました。
店内には価格や甘さ、渋みが同じのドイツワインとフランスワインの2つを置きます。
その時に、フランスを想起させるBGMを流した日は83%がフランスワインを購入しました。

プライミング効果とは、提示された刺激(プライマー)によって、人の行動が変容する効果のことです。
この実験でもまったく同じ品質のものでもBGMという外部刺激によって、購買行動がかわりました。

さらに面白いのが、無意識のうちに人の意思決定に影響を与えていることです。

このワインの実験でも

『実はフランスを連想させるBGMを流していました。あなたもそれに釣られてフランスワインを購入しましたか?』と質問したところ、
『そうなんです。ついフランスの気分になってw』と答えた人は、

わずか15%でした。


残る85%全く音楽に気づかずに(!)
フランスワインを買っていたんですね。
『私は自分が飲みたいからフランスワインを選んだんだ』ということです。
この実験からも外部の刺激に、無自覚に決定させられているということです。


悪用厳禁な理論ではありますが、うまく活用すれば、より円滑なビジネス活動ができるのも事実です。

たとえば、Eメールの文章の中に、ポジティブな言葉(計画達成、成功、才能あふれる、達成した、ゴール、成し遂げる、など)を入れると

社員のパフォーマンスが15%、生産効率が35%向上した実験データがあります。


実験結果はさておき、組織を活性化するために、外部の刺激で人をうまく動いてもらうことができます。

一方で、自分は環境に無自覚に影響を受けるんだと意識することも大切だと感じました。

ぜひ、みなさんのビジネスに活かせることができると嬉しいです。

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