おはよう

誰かが僕の黒い過去を勝手に塗り替えた
でもどこか嬉しかったかも
簡単に塗り替えられるものなのだろう

今この場所で僕の好きな曲を歌うあなたは
眉間にしわをよせて叫ぶのだろう

前髪をかきあげる仕草を
真似た時優しく微笑んで包んでくれた
長い夜に濡れた髪をなでてまた
小さく微笑んだ。


腕についた時計の音が聞こえるくらい
張り詰めたこの空気の中で
君は何を想うの? 教えて欲しい

その濁った瞳が見ている世界は
一体何が見えているのだろう

濡れたシーツを乾かしながら
また小さく君は微笑んだ
静かな朝に助けられたとき
そっとベルが響いた

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