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だせぇ私から脱せ。


オーディション受かったよ。


パートナーが表現者としての1歩を踏み出した時、私は一緒に手を取り喜ぶことができませんでした。



夢への切符はいつまで有効ですか?
1度諦めた夢は、もう追いかけちゃダメですか?



中学生の頃、歌手になりたい、という夢を抱き、県外の高校に入学しました。

その高校は、総合音楽コースというコースがあり、音楽を専門的に学ぶことができる学校でした。


授業には、鍵盤、音楽理論、聴音、ソルフェージュ、コンピュータ音楽など、音楽を学びたいという人にはうってつけでした。


もちろん、同じコースに通う子達は幼い頃から音楽に関わっている子ばかり。
ピアノを習っていたり、吹奏楽部や合唱部に所属していたり。


しかし私は一切何もやっていなかったのです。
やっていたことといえば毎週カラオケに行っていたくらい。
たいしたことないんですよね。


そんな中始まった授業はあまりにも難しくて、喰らいつくのに必死でした。


コンピュータ音楽での作詞作曲はあまりにもセンスがないし、聴音は一切聴き取れない、ソルフェージュもまともに歌えない、音楽理論も難しくてついていけない、鍵盤もまともに引けず、コードだけでいい弾き語りにシフトしました。


惨敗


それでも諦めきれない私は、学校の授業は音楽大学進学向けだから、声楽とPopsは違うから、と言い訳の繰り返し…


しかし三者面談での「音楽は趣味でもできるよ」という先生の一言に、自分の限界を悟りました。


結局今は音楽から離れ、国語教師という仕事を2年とちょっと続けています。


仕事が3年目に入り、仕事が増えたり、責任を持つ仕事を任されたり、業務過多によるストレスと、自分のやりたいように進められないもどかしさと、抱える感情に押しつぶされそうになりました。


仕事を辞めたい


そう考えたこともあります。

もともと向いていないと思っていた教師という仕事。やってみてもやはり向いていないと何度も思いました。

でも一度決めたことを曲げることが嫌な私は、

私にできる精一杯をやってそれで無理ならやめたらいい、それまでは逃げるな

と自分との約束を守り、自分が好きな自分で居続けるように努めました。




そんな日々の中、パートナーが表現者としての活動がスタートする。本来であれば、とっても素敵なことですよね。




でも喜べなかったのです。


先日、久しぶりに街に飲みに行きました。

大学時代は毎日飲み歩いていたのですが、今は仕事が忙しく、家も遠く、終電などを気にしなければならないため、飲み歩かなくなりました。

久しぶり行った行きつけのBARで見慣れた店員との雑談を楽しんでいた際、飲み仲間だった友人の近況の話になりました。

数多くのブランドを経営している大企業のアパレルショップ店員をいていて、お金にもそれほど困っている様子はなく、高頻度でBARにも顔を出していました。

しかし、働いているショップのファッションと本人が好きなファッションが少しズレているようで、別のブランドに行きたいと話していました。

本当はヴィンテージのカッコイイスタイルが好きな彼。しかし、配属されているブランドは万人受けするようなカジュアル系なのです。

何度か、ヴィンテージを取り扱うような古着屋で働きたいともこぼしていました。



好きな「ファッション」で仕事をしたくて就職しても、意外と自分が希望するブランドには配属されないようです。世知辛いですね。


そんな彼は、昨年、彼の地元にある同じブランドのショップに転勤になりました。

隣の県でしたが、会うことは1回もなく1年が過ぎてしまいました。


BARの店員は彼の連絡先を知っており、今何してるの?と時々連絡したりするそうです。


彼は、アパレルショップを辞め、古着屋で雇われ店長をしており、BARの店員もしていて時々インスタのストーリーが上がっているらしいのです。


昔言っていたやりたいことできてるじゃん!


と私は少し嬉しくなったのと同時に、自分はどうなんだ、と立ち返りました。


高校時代で諦めた夢、大学で何となくで取った教員免許、卒業後はフリーターとして塾、本屋、BARで働き、1年後に学校に就職。


子どもは好きじゃないし、教師も学校も嫌い、そんな私が学校教員として働いてる不思議…。


自分が何をやっているのか、何がやりたいのか、何も分からずただ突っ走るだけの日々。



だからこそ思ってしまうのです。



なんで私じゃないの?

なんで私は諦めちゃったの?

なんで追いかけられなかったの?

なんでやりたくない仕事に追われてるの?

こんな大人になりたかったわけじゃない。


歌が、歌いたい。



パートナーはこれまでにさまざまな活動をしてきて、実績もあるすごい人です。


そんな人だから選ばれたのだとわかっているんです。


雇われ店長になった友人も、やりたいことを明確にし、巡ってきたチャンスをちゃんと見逃さず掴んだのでしょう。


私にそれができるかと聞かれれば、難しいのかもしれません。


いつも安牌を取ってしまう臆病者だから。


でも、羨ましくて、妬ましくて仕方がないのです。


なにより、とてつもなく悔しい。


夢を語れる幸せ

夢を追える幸せ

追いかける苦しみを感じられる幸せ

夢に近づく1歩を楽しめる幸せ



もう一度。
もう遅いかもしれないけど諦められない。



いつも優柔不断で動けない私なので、好きなことくらいは、やりたいことくらいは、ウダウダ考える前に動きたい、

逃げる口実、やらない言い訳は達者なので、自分の踏ん張りどころは見誤らないように、逃げ腰のダサい自分から脱したい、と思う今日この頃です。



オーディションに受かった彼は、来月からボイストレーニングとダンストレーニングが待っているそうで、どちらも苦手なのでとても不安そうでした。


でも全てタダで受けられるなんて羨ましすぎる…!と私は内心思いました。


オーディションを受ける勇気も、受かる実力も持ち合わせていない私は、とりあえず有料でボイストレーニングを受けようと無料体験に申し込むのでした。


近いうちに歌みたとかしてみたいよね。


ってことで、今日はこの辺で。

またいづれ。

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