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心に光るもの

自分になりたい。
そう心で叫びながら、
聞こえてくる音のすべてに涙を浮かべていた。

今ならなんだって泣けそう。
そう思ったけど、やっぱり泣けるものは特別だった。
何も感じないもの、辛いもの、ちゃんとある。
自分の中の音が、声が、ちゃんとある。

今まで見てきたものが一体なんだったんたろうって
あんなに確信を持っていたものだって
途端に儚く消えていくかのような感覚がする。

声を聞きたい、なのに、声を聞きたくないのだと
その声は、どこか自分のようでもあった。
そんな今にも消えそうな世界で生きてきたの?
だから、分かる。だから、伝わる。

繊細でキラキラ輝くその美しい美学を貶されたくない。
無知で、土足で、茶化されて汚されていいものなわけがない。
自分にしかない自分、それを大事にしていてほしい。

みんなと同じだから安心していた。
でも今は、みんなと違う人を見て安心してる。
自分でいていいんだって、もっと個性を見るのなら
そういう人がいてくれることにホッとできるんだ。

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