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この心に潜むもの

漠然とする対象がどんどん大きなものになっていく。
不安だけだと思っていたことも恐怖として捉えていたが、知らぬ間に辛い対象として見るようになっていた。

何が辛いとかじゃないけど、辛い。
辛いと言えないことが、辛い。
自分でも分からないのに、相手に分かるわけもない。
そうやって存在自体も消したがる。
そっか、辛いと言える人はきっと大丈夫なんだ。

この世界の何か深みにあるものを感じる。
悲しみや喪失、行き場のなさとか
たぶんそんな特別大きな理由がなくたって
見たくない世界、居たくない世界が潜んでる。

人は誰かのために何かできるんじゃないかと、
何かできたんじゃないかと思うこともあるだろう。
でも、本人からして望んでいないものだとしたら
それは何の意味もなくなってしまう。
救いとはそんな簡単なものじゃない気がしてしまうんだ。

人は神でもなんでもない。
突然いなくなることだって有り得る。
そんな時でも誰かを求めていくより
まずは自分を求めてほしいと、
よく分からないなりに、そんなことを思った。

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