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目にする存在

人には、変わってほしい面と変わらないでほしい面がある。
変わっていくことが楽しい人がいれば怖い人もいる。
見ようとする自分自身と、
それを見ていてくれる人がいることの存在。

見ないうちにずいぶんと変わってしまう人がいる。
見た目だけなんだろうと思っても、
実際に見てたものはどこへ行ってしまったのかと、
どこか置いてきぼりな感覚が抜けなかった。

変わらないでいてほしかった思い出が
壊れてしまいそうで悲しくなった。
私の知っているあなたは消えてしまうの?

好きな人を見続けることはそういうことなのかもしれない。
だから、見なくなってしまった人のことは分からない。
儚い。そんなふうに人間関係も移ろうのだろうか。
わたしは苦しくなってしまう。

あの頃と、今は、やっぱり違う。
見たいものも、見たい人も、変わる。
何もかもが揺れ始めてしまう天秤を私は恐れていた。
そんな私もまた、あの頃とは違うよと言うはず。

2030年だって、きっと当たり前にやってくる。
想像もしたくないのに、楽しみだって思いたいのに、
この時間は一体どう与えられたものなんだろう。
この先、何を思って進んでいくんだろう。

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