見出し画像

バーチャルライバーまで登場の中国AR/VR業界、中国が世界投資の50%を集める

中国ライブ放送の進化は急で、ついにバーチャルライバーまで登場した。ネット通販のKOLまでAR/VR技術が主導するようになるかもしれない。そうしたバーチャル技術を支える、世界と中国AR/VR産業は、どのように動いているのだろうか。

専門サイト「青亭網」の統計によれば、2019年、全世界のAR/VR関連投資規模は23億4000万ドル、前年比36%も下降した。内訳はAR10億3000万ドル、VR13億1000万ドルだった。2018年はAR14億2800万ドル、VR22億1000万ドルだったため、VRの落ち込みがより激しい。

投資規模の減少した要因は、資本市場が冷静になったことと、業界のトレンドにある。例えば、VRヘッドセット市場は優勝劣敗の末、Oculus(オキュラス=米国)HTC(宏達国際電子=台湾)など数社に集約された。収束段階に入っているのだ。さらにAR/VR業界へ資金を導くには、アプリの開発が重要になっている。使途を拡大しなければならない。

各部門ごとの大型投資案件は次の通り。

VRの中国国内の大型投資は
・貝売(VR不動産物件紹介)- 8億ドル
・Sandbox VR(VR小売体験)- 6800万ドル
・Insta360(360度広角撮影技術)- 3000万ドル
・NOLO VR(VR問題解決ソリューション)- 1450万ドル
・Sandbox VR(VRブランド)- 1100万ドル

ARの中国国内の大型投資は
・亮風台(ARハードウエア)- 5482万ドル
・Nreal(AR眼鏡)- 3100万ドル
・耐徳佳(AR光学)- 1450万ドル
・未来黒科技(ARヘッドアップディスプレイ)- 1450万ドル

AR/VR双方に関わる企業の大型投資は

・曠視(AI視覚)- 7億5000万ドル
・数字王国(視覚特殊効果)- 7076万ドル
・安思疆科技(測定機器)- 1450万ドル

多士済々のメンバーを揃えているように見える。しかし中国のAR/VR産業も、世界の趨勢にならい生存競争を経ながら、優秀な企業に集約されつつある。とはいえ中国国内の投資総額は11億6500万ドル、全世界の50%に接近している。業界のトレンドに関わりなく、依然として世界をリードする存在なのだ。

コスパ・テクノロジーズCEO / BtoB企業のブランディングと海外向け施策が得意なWeb制作会社 / SNS総フォロワー5万 / HP→ https://cospa-tech.com/