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中国人学生の近視率、日本を上回るのはAI化の進んだ証拠?

中国ではAI活用の近視進行抑制ソリューションに、大きな注目が集まっている。すでに200校へ導入され、成果を上げているようだ。

ちょうど1ヶ月前、中国国家衛生健康委員会(厚労省相当)は、子供たちの近視に関する調査データを公表していた。それによれば2018年の全国児童青少年総体近視率は53.6%だった。そのうち小学生は36.0%、中学生は71.6%、高校生は81.0%に達している。

ネット辞書によれば正常視力は1.0以上とあるから、それ以下が近視なのだろう。

日本では2019年12月の文部科学省データがある。視力1.0未満の比率は、小学生34.57%、中学生57.47%、高校生67.64%となっている。

日中の調査が同じ1.0未満基準とすれば、小学生はほぼ変わらず、中高生は中国の方がより深刻だ。より勉強しているのだろうか。とくに中学時代が問題だ。1年生は64.9%なのに、3年生になると77.0%に急増する。

委員会によれば、中国人学生の近視に関する危険は広範囲に及ぶ。例えば学生の67%は、1日の屋外活動は2時間未満、29%は1時間未満だった。また73%は標準睡眠時間を満たしていない。こうした現状に鑑み、2018年、政府8部門は合同で「総合防控児童青少年近視実施法案」提出した。

具体的には2023年までに近視率を毎年0.5%以上、重点省では1.0%以上、減少させるという内容だ。家庭、学校、医療・保健機構、学生、政府関連部門が一致して取り組む。眼鏡とレンズの生産と、流通販売に対する検査を強化する。虚偽検査を防止し、製品の広告も管理するという。かなりいい加減な検査、強引な販売が横行しているようだ。

またオンラインゲームの総量規制も実施、新ゲームの投入量を抑制する。未成年者は使用時間を制限する。2019年には各省の“考課表”を作成、社会に公布するという。

これらから明らかなことは3つある。

1 中国はあらゆるシーンにAI導入を目指す。“社会実装”も早く、人材も不足していない。
2 中国人学生は勉強している。オンライン学習も大きく進化した。
3 中国は常にデータ収集と分析をしているる。政策の立案も早い。

日中の学生は、防疫期間中ともに長期間、在宅で過ごしていた。中国は“停課不停学”をスローガンに在宅学習に力を入れた。日本はどうだったのか、差がついていなければいいのだが。

コスパ・テクノロジーズCEO / BtoB企業のブランディングと海外向け施策が得意なWeb制作会社 / SNS総フォロワー5万 / HP→ https://cospa-tech.com/