見出し画像

中国のIOT、スマホメーカーの戦い、先行するシャオミを、ファーウエイ、OPPOが追い上げか?

女性向けIoT型防犯グッズ(アクセサリー)のスタートアップが、新製品を発表した。アクセサリーを触れるだけで、緊急連絡先等へ救援要請が入る。ネックレスや指輪までIoTへつながる時代が見えてきた。

現在中国のIoT界をけん引しているのは誰だろうか。検索エンジンでヒットするのは、ファーウエイ、アリババ、シャオミ等である。スマホメーカーにアドバンテージがありそうに見える。

スマホメーカーは、市場の減速により、IoTへ進出せざるを得ない、その結果“第二の戦場”が形成された、と認識されている。世界のIoT産業は、2018~2023年の間、平均22.5%成長が見込まれ、これはスマホ市場の比ではない。

中心はシャオミとファーウエイだ。シャオミは2014年以来、IoTに100億元を投じ、テレビをはじめ着々とスマート家電ラインナップを増やしていった。今後の5年間は500億元を投じるという。2018年の上場後には、IoTプラットフォーム部を設立した。家電に加え、家庭用ロボット、智能家具、VR、車載用等のハードウエアを強化する。

2019年3Q決算によれば、シャオミのIoT連接設備総数量は、2億1300万台、前年同期比62%増だった。スマートスピーカー「小愛同学」のユーザーは68.6%増加した。シャオミの先行は明らかだ。ただし自社開発のチップはないため、オペレーションの統一はできていない。

これに対し、ファーウエイには、自社生産チップの強みがある。NB-IoTチップの出荷量は2000万個に達した。現在はスマホ用以外のIoT用に、3種類のチップを作っている。これは将来的に強みとなるだろう。直近にはタブレットやスマートスピーカーなど、スマホ以外の製品発表会も行っている。

しかし、ファーウェイのtoCビジネスは、ファーウェイクラウドに注力している以外、はっきりしない。スマートスクリーンを発表した一方で、テレビは作らない、と表明したりである。解説記事はこれを“学習中”と表現している。

その他、OPPOは3年間でIoTに500億元投資すると表明している。これはシャオミより多い。VIVOは5Gスマホのシェア取りが優先らしく、IoTには保守的という。

先行するシャオミを、ファーウエイとOPPOが追いかける構図となりそうだ。もちろんBATとの抗争もある。競合は複合的で、どこからも目を離せない。


コスパ・テクノロジーズCEO / BtoB企業のブランディングと海外向け施策が得意なWeb制作会社 / SNS総フォロワー5万 / HP→ https://cospa-tech.com/