見出し画像

B2Bプラットフォーム「中国機器人(ロボット)網」に見る業界の実情、日本はB2Bで連携を深めたい

中国電子学会の「中国機器人(ロボット)産業発展報告」によれば、2019年、中国のロボット産業規模は、86億8000万ドルに達する。2014~19年までの平均成長率は、20.9%である。

「2018年全国機器人企業数量大排名(ランキング)」という別資料では、2018年8月末の段階で、中国のロボット企業は8001社もある。省市別ランキングは、広東省・1568社、江蘇省・1225社、上海市・730社、浙江省・648社、山東省・612社、安徽省・301社、北京市・294社となっている。長三角(上海、江蘇省、浙江省)合計は2603社、全体の32.5%を占める先進地帯だ。

中国メディアは、このようなスケールの大きさばかり好んで報道する。そこで実態を探るには、B2Bプラットフォームを観察するの方が手っ取り早い。

B2Bプラットフォームは前近代的だった中国の取引き慣の改善、可視化、透明化に貢献した。今は各業界で大いに繁栄している。ロボット業界には2008年の「中国機器人網」が、業界ポータルサイトの役割を果たしている。

公式サイトを見ると、まずロボットを、工業、溶接、塗装、運搬、配達、切割、サービス、家用、娯楽、医療、特殊、軍用、水中、宇宙、空中、災害、の各カテゴリーに分類している。

内容別には、情報、新製品、試用、技術、レポート、財務、視点、訪問、テーマ、動画、展覧会、求職、招聘、教育訓練、売買、オンライン検討会、会議、ライブ、ブランド、に分かれている。

応用業界は、工業、農業、軍用、教育、サービス業、航空宇宙、となっている。

これら盛りだくさんの内容を見れば、中国ロボット業界が活性化しているのは疑いない。展示会や会議の情報は満載である。2020年2月12~14日の「日本国際ロボット開発応用技術展」の案内は、大きく表示されている。また、ライブを見れば、過去の展示会の内容を、動画でチェックすることができる。

最新の業界ニュースを見ると、VAIOはドローンに進出する?Waymoアップロード、2020年、ユーザー数大拡張へ、ビジネス用清掃ロボットは、無人工場の最後の一手?などの、日本では報道されていないニュースがたくさんある。

日本のB2C企業は、アリババや京東など中国ネット通販への進出を進めている。B2B企業も、たくさんある中国B2Bプラットフォームへの、投稿、広告を進めるべきだろう。大きな効果が期待できそうだ。


コスパ・テクノロジーズCEO / BtoB企業のブランディングと海外向け施策が得意なWeb制作会社 / SNS総フォロワー5万 / HP→ https://cospa-tech.com/