原稿用紙一枚分のコラム　#002　～僕は動くねぶたを見たことがない青森県民～

青森県民を、誤解している人が多い。

・スキーがうまい。

・なまっていて何を言っているのかわからない。

・実家でりんごを作っている。

…これらは実際にぼくが過去に受けた偏見である。

冷静に文字に起こすと、なんとも荒唐無稽なイメージだが、本気でそう信じている人が一定数存在するから厄介だ。

一応ことわっておくと、ぼくは学生時代にたった2日間のスキー教室しかスキー経験がなかったし、母親のせいで津軽弁はほぼ話せないし、父親は青森銀行一筋のサラリーマンだ。

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もうひとつ、よく言われることがある。

「〇〇さんって、毎年夏は実家に帰ってねぶた祭りを観に行くんですよね？」

…申し訳ない。ぼくの脳内には、ねぶた祭りをライブで体験した記憶がない。

母親は熱心なキリスト教信者だったし、父親は出不精だった。とくに不満はないが、おそらく物心つく前に一度くらいしかねぶた祭りを味わったことがない（はず）。

娘には、見せておいてやりたいね。