#92 休んだら、テキメン。

 こんにちは、鏑木澪です。

 お休みになると気が緩むのか、急に熱がでたり、お腹を壊したりして、「よっしゃ、休むぞ!」とか思っている時ほどうまくいかなかった記憶があります。

 ここ数年は無理をしないようにしているので、そもそも「休みがほしい」とあまり思わなくなりました。

「休みになったら、これがしたい」と考えても無駄だと、高校生までの間に散々思い知ったので、休みに何も期待していないせいもあります。

 このご時世ですし。
(私はもとからひきこもり属性←)


 休みには、

・何もしない
・何も考えない

 これが一番幸せな過ごし方かなと思っています。

「休まなきゃ!(楽しいことしなきゃ)」

 そう思って何か特別な行動を起こそうとした時点で、ちっとも気が休まりません。そんなのお休みじゃありません。

 なんだか、お休みって怖くありませんか?

 あまりにも平穏な時間を過ごしていると急に怖くなることが、私にはあります。


「これ、私。どんどんダメになってない?」


 子供の頃に出た大会で印象に残っている話があります。

 子供にとって開会式で偉い人がするありがたいお話は大抵、退屈で仕方がないものです。
 しかもほぼ毎年、どの大会でも同じような話をする人がいれば尚更です。

 つまり、この場合の”印象に残っている話”は、私にとってはいいお話ではありません。

 その内容は、

 みなさん、今日まで一生懸命稽古をしてきましたか?
 日々の鍛錬は、きっと君たちのことを裏切りません。
 稽古は、
 1日休めば、自分にわかり
 2日休めば、師匠にわかり
 3日休めば、仲間にわかり
 4日休めば、家族にわかり
 5日休めば、全員にわかる
 毎日、欠かさず稽古をしてきた人は、きっといい結果を出せるでしょう。
 今日は、頑張ってください。

 長い時には15分くらい話す人だったので、本当はもっと長いです。
 勝手に要約しました。

 私は、「毎日稽古しなければダメなら、今日だけ頑張っても意味がないのでは?」と思っている可愛くない子供でした。
(「今日は頑張ってください」で締められるのに、ものすごく違和感があった)

 初めて聞いた時には、「1週間も経たないうちに、ダメになっちゃうんだ」と思うと怖くて、「きちんと稽古しなければ」と思った記憶もあります。

 しかし、何度もこの話を聞かされるうちに、聞いている自分の身体の状態とか、気持ちも変わっていくわけで、

「無理に毎日練習しても、怪我が悪化するだけじゃん」
「怪我で3ヶ月休んだ後の大会でも、優勝できたんだが」
「やる気もないのに練習しても、意味ないと思うんだが」
「身体を使うだけが練習じゃないと思うんだが」

 そんなふうに感じるようになり、「結局、この人は何がいいたいのだろうか?」とずっと考えていましたが、12年以上経っても理解できませんでした。

 今でもできません。

 単純に、「練習を続けるのは大事だよ。今日の大会は頑張ってね」という話なのだと思いますが、どうにもしっくりきませんし、年に何回も、毎年聞かされたもので、それこそ耳にタコができたといいますか、嫌な感じで記憶に残ってしまっています。

 休んだら、ダメ。

 呪いみたいなものです。


 おそらく、これの元ネタはイグナツィ・パデレフスキだと思われます。

パデレフスキは、万全の技術を身につけるのに忍耐力が必要なことを、以下のように述べ、多くの人に記憶されてきた。「一日練習を怠ると自分には分かる。二日怠ると批評家に分かる。三日怠ると聴衆に分かってしまう。」( “If I miss one day’s practice, I notice it. If I miss two days, the critics notice it. If I miss three days, the audience notices it.” )

Wikipedia

 ”notice”なので、「わかる」だけでなく、「知られる」「評価される」という意味なのかなと思います。

 私が子供の頃に聞いた話だと「わかる」のではなく、「バレる」「露見する」と表現するのが正しいような印象を受けました。

 だから、休んではいけない、と。

 個人的な感じ方の問題ですから、「それって同じことだろう?」といわれればそれまでです。

 まぁ、同じなのだと思いますが。

 休むのって、そんなに悪いことでしょうか?
 隠さなければならないことなのでしょうか?

 私はこれについて、まだまだこれからも考えることになりそうです。


 個人的には休んだほうが調子がよくなるので、休めるなら休んだほうがいいと思います。
 ただ、休むと調子が狂う部分があるのも事実なので、目的を持って休むことが大切な気がします。

 あれ、これだと休めてない……?

 これが、私の課題のひとつです。
 休むことに「罪悪感」があります。

 やんなっちゃうな〜。


 そういえば、イグナツィ・パデレフスキを例に挙げましたが、5代目市川團十郎も同じような名言を残していた気がします。

 毎日続けることの大切さを説いている人は、私の知らないところにもたくさんいるのでしょう。

 毎日、休み続けたらどうなるのでしょうか!?←

 何事も「続けてみろ」といわれると案外続かないので、それが何であれ続けられるのは素晴らしいことのような気がします。

 ほら、私はご飯を食べるのすら忘れ、何日も寝ないとかいう時期もありましたから←

 当たり前って何なのかな、と思います。

 水樹奈々さんの曲の歌詞に「努力」と書いて「当たり前」とルビが振られていた時の説得力は凄まじかったですが、また別の曲では「努力」に「きぼう(希望)」とルビが振られていました。

 そういうことなのでしょうかね。
(どういうことやねん←)


 あの、今回の記事を書こうと思ったきっかけは、2日ほどリズムゲームをお休みしていたら、10.7で落ちてくるノーツを追えなくなったのに、なにを血迷ったか10.8にしたら、これまでクリアできなかった楽曲もクリアできるようになったことをどう捉えたらいいのかと考えたところからでした。
(しょーもない。&ガルパorプロセカやってない人には全く通じないネタでごめんなさい←)

 あー。

 続けるだけ続けたら、あとは運かなと思います。←

 ではでは〜

 


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