#231 ひぃろォ

 こんにちは、鏑木澪です。

 昨日、漫画を読んでいました。

 特別な力を持っていて人助けをする主人公の物語は、いくつもあって、飽きるほど読んできたと思うのに、飽きなくて、ついつい読んでしまうのだけど、やっぱり苦手だなあと思います。

 感動するより、罪悪感でいっぱいになってしまうから。

 子供の頃、私は「助ける側と助けられる側、どちらになりたい?」と聞かれたら「助ける側(ヒーロー)」と答えたと思うし、実際、そちらに憧れて行動していた時期もあったと思うのだけど、

 いつからなのかなぁ
「誰か、助けて」と思いながら人を避けて暮らすようになったのは


 個人的に、ヒーローは使い捨てられるものだと思っています。


 ジャンルとしての”スーパーヒーロー”は、大抵、優れた能力を持っている”特別な状態”でいることで周囲の人たちに誤解され、理解されないから「つらい」、それでも理解してくれない周囲の人たちと向き合って苦悩している姿に観客は共感して、物語を楽しむものだと私は思っています。

 誰でも「理解されなかった」経験はあるだろうし、それでも相手に自分のことを知ってもらおうと「苦悩した」経験はあるのだろうから、それで物語の”ヒーロー”に共感できるのだと思います。

 物語のヒーローは、苦悩し続けて、諦めない。

 でも、私は諦めた。

 誰も私のことなんか理解しないだろうから、私も誰のことも理解したくないと思った。
 だから、そんなことで苦悶するなんて、本当に無意味だと思ってやめた。

 なのにさ、まだ諦めずに頑張っている姿を見せられると、

「私もまだやらなきゃいけないんじゃないか」
「適当に言い訳して逃げているだけじゃないか」

 とんでもなく、悪いことをしているんじゃないか

 そんな気持ちになってつらいなあ、なんて思います。


 物語では、もがき続けた主人公(ヒーロー)はなんらかの形で報われることが多いのだけど、現実はどうでしょうか。

 まず、「報われたい」と思っている時点で、私は私の思う本物のヒーローじゃないってのが確実なのだけど、

 じゃあ、この世界のどこかにいるヒーローが私を助けに来てくれるのかというと「それにも値しない人間」が私なのだなと、つくづく思います。

 なんだったかなぁ、昔読んだ小説で、「いつか物語の主人公が僕を助けにきてくれる」とスラム街で待っていた男の子がいて、ある日、「この人に違いない」と思う人が現れたのだけど、その人が男の子に告げたのは「この物語の主人公は君だから、誰も君を助けには来ない。君が助けに行くんだ。そうしたら救われるかもしれないよ」みたいな言葉でした。

 私は、これを聞いて絶望しましたね。笑

 救う側が救われることはないんだ、と思って。笑

 男の子は実際、物語の主人公だから、スラム街を抜け出して旅に出たのだけど、その後どうなったのか全然思い出せない。。。
(記憶力が皆無すぎて怖い。存在しない小説だったらどうしよう←)

 えぇと、話が逸れますが、寝ている時に見る夢の中で小説を読むことってありませんか?

 今はあまり見ないのだけど、私は夢の中で図書館に行ったり、古そうな喫茶店に行ったり、夢の中の友達に貸してもらったりして本を読むことがよくありました。

 殆どは、自分が現実で読んだ小説の話をミックスしたような物語なのだけど、たまに全然知らないお話があって、「あれはなんだったんだろう?」みたいなことがあります。

 全編は覚えていないのだけど、やたら記憶に残っているシーンがあったり。

 おそらく、もう読んだことを忘れてしまっている本とか、どこかで気が付かないうちに視界に入っていたものだとか、そういうものだと思うのだけど、区別がつかないから、困るなと思っています。

 我ながらよくできた夢だわ。

 最近も、夢の中で古本屋に行ったら、店主がおすすめだと三冊、本を渡してくれたのだけど、眠っている間に読めたのは二冊だけで、読めなかった一冊が心残りです。

 読めた本は、高校の部活動で人間関係に悩んでいる女の子の物語(あれ? どこかで聞いたな←)と何かわからない専門用語の説明がぎっちり書かれた辞書でした。

 あぁ、本屋さんか図書館行きたい。
(できれば週一で通いたい←もう年単位で行っていないのでは?)

 でも、読みたい本が置かれていなかったらどうしようかと思うと、怖くてあまり行きたくないような気もします。

 読書のほうが自由度(時間的・想像的)が高いのだけど、映像作品のほうが楽に(受動的に)消費できるというのが正直なところで、”物語収集の効率”という点だけでいうなら、「ラジオドラマを聞きながら漫画を読む」のが個人的に一番効率がいいのだけど、

 そんなことして意味があるの?

 って話でね。

 量より質じゃなくて、圧倒的量の上に質だと個人的には思っているから、まず数は絶対に必要なのだけど、量だけを追いかけていると何か大切なものを失いそうで怖いなと思います。

 まぁ、なんでもいいのだけど、ヒーローは来ないらしいから、自分でどうにかするしかない。笑

 今日も頑張っていくぞー!
(といいながら夕方に記事を更新する←)

 ではでは〜


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?