#294 メタファー

 こんにちは、鏑木澪です。

『LAMB』(2021年の映画)を観ました。

 私の使っているプラットフォームでは、ジャンルが「ホラー/ファンタジー」になっていたので、深夜にひとりで観て大丈夫かなと怯えていたのだけど、トイレに行けなくなるタイプのホラー(自分の身に降りかかるかもしれないと感じる恐怖やグロテスクな映像の怖さ)では、なかったように思います。

 私はホラーが苦手なはずなのですが、ついつい観てしまう習性があります。笑

 ホラーに限らず、映画は週に最低でも1本、できれば1日1本以上、観たいなと思いながら暮らしている人間です。
(記憶力が乏しいから、観ても忘れてしまっているものもあるから、そういう時はもう一度見る←)


 これは、私の偏見かもしれないのですが、このところ私が目にする作品は、どの国の作品でも説明的な台詞や文章が多くて、”映像で表現”されているものが少なかったように思います。

 台詞だけ聞いていれば、話がわかるような作品。

 全部説明してくれるので、楽といえば楽なのですが、「もうちょっと、喋らなくてもいい気がするな」と個人的に思っていました。

『LAMB』は、登場人物が少なく、台詞もあまりありません。

「もうちょっと言葉で説明してくれ」と不親切に感じるほどですが、私、こういうの好きなんです。
(個人の、好みの話ですみません←)

 言葉で「あれが、これが」と語られはしないけれど、映像にはきちんとヒントがあります。

 これこそ、映画!ッ
(※個人の意見です)

 いやぁ、よかったです。
(好みの雰囲気・空気感だったので、紹介してみました)

 説明がないということは、映像を見て「これはどういう意味か」と自分で考えなければならないから、体力を使います。

 心地の良い疲労感です。

 神話や宗教、童話からの暗喩(or モチーフ?)であろうものが散りばめられているから、知識がないと映像の意味がわからないところもあるのかなと思うのですが、見た瞬間、勝手に「こういう意味だろう」と決めつけてしまう自分もつまらないから、

 そういう知識なしで見たらどうなふうに見えるのかな、と

 ちょっと気になります。


 知らなかった頃には戻れないので、どうしようもありませんが。笑


 以前から気になっていた映画ではあったものの、「ホラーは苦手だし」「このポスターの時点で、キリスト教の話だろうしな(『罪と罰』なんだろうな)」と思って、観ていませんでした。

 急に観ようと思ったのは、最近、母がYouTubeでヤギの動画をよく観ていて、それを横目に見ているうちに、なんだか可愛いなと思い始めて、

 そういえば、羊の映画あったよな、と。
(認識が雑すぎる←)

 ヤギの動画を見ながら「メェー」と鳴き真似するのが、私の日課になっていたりもするのですが(←なにやってんだ)、そういえば、羊ってどうやって鳴くんだったっけ……?

 個体差もあるのだろうけれど、羊のほうは「メェェ゛ェ」とビブラートやエッジ(?)がかかった感じがするのだと、映画を観ていて思いました。笑

 自分の脳内にあるヤギと羊の顔を比較しても区別がつきませんが、鳴き声のほうは区別がつきそうです。

 いやぁ、実際に目の前に現れたら、見た目と鳴き声だけで区別できるできるか、怪しい……というか、無理な気がしますが。笑

 もちろん、イメージ通りのわかりやすい姿できてくれればわかると思うのだけど、意外と「あれ、君、この見た目なのに/この鳴き声なのに……」ってことがあるのではないかと思います。

 どうなんでしょうね?

 知っているつもりなだけで、知らないことはたくさんあるから、あえてそのままにしておくもよし、調べる時はちゃんと細かいところまで調べて、でも、知ったことに縛られずに生きていけたらいいなと思います。

 ではでは〜


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