たまごボーロの誘惑
どういうKWで検索したのかは覚えていませんが、なぜか、検索で「たまごボーロ」の作り方が引っかかってきました。
わたしの母は、基本的におやつに「市販のお菓子を与えるなんてとんでもない」というスタンスだったので、子供の頃には殆ど食べたことがなかったんです。
ですが、大きくなってから何かの機会に食べることがあって、実は私の好きなお菓子の一つです。
調べてみると、口溶けの良さから幼児のおやつの定番アイテムらしく、今でも駄菓子屋やスーパーなどで見かけることもありますよね。
ですが、「敢えて買いたい」というほどのお菓子でもなく、なんとなく「数年に1度、何かのおまけで食べる」という程度のものでした。
ですが今回、ネットで「手作り」できることを知りました。
参考にしたのは、下記のサイトです。
材料は、どれも自宅にあるものばかり。となれば、挑戦してみるしかありません。
これをコネて丸め、フライパンで弱火で焼けばOK!
……ということのようです。
作ってみた
上記の分量は、作りやすい分量です。
が、意外と難しかった……というのが、私の実感。
ムズカシポイントは2つ。
加える牛乳の分量
焼くときの火加減
1については、卵黄の大きさ(=水分含有量)にも左右されると思います。この手合のお菓子は、子どもの頃からクッキーなどを作り慣れているため、ある程度感覚をつかめるつもりでしたが、片栗粉100%で作るお菓子は、初めて。
なので、こねる時の感覚が微妙に「小麦粉ベース」のお菓子と異なります。
ちなみに、いきなり倍の分量でやったのは、「絶対つまみ食いしてあっという間になくなるから、多めに作っておこう」という目論見があってのことです。
もっとも、その予感は的中。予想以上に、妹の食いつきが激しく(笑)、最終的には完食しました。
……が、「1cm程度にちまちま丸める」作業が、思った以上に大変💦
多分100個以上は丸めたはずですが、飽きました……。
まあ、それはともかく。
卵黄だけだとパサパサした感じでまとまらないので、牛乳を少しずつ加えていきます。
ちなみに小麦粉のお菓子と異なり、片栗粉は「グルテン」が形成されません。小麦粉のお菓子の場合は、「こねすぎ」は厳禁ですが(固くなる原因になります)、「ボーロ」の場合は、多少捏ねまくっても大丈夫。
そんなわけで、この時は「片栗粉140g、砂糖大さじ4、卵黄2個、牛乳大さじ2」くらいの割合だったでしょうか。
あらかじめ、先に片栗粉+砂糖と卵黄を混ぜ合わせ、そぼろ状になったところで牛乳を加えて捏ね上げます。
この時、「捏ねられる」状態にするまで多少時間がかかりますが、焦って水分を多めにしてしまうと、焼成のときに生地がだれます。
捏ね上げた生地は、1cm程度のボール状に丸めます。感触としては、クッキーの生地よりも大分パサつくくらいでしょうか。
それくらいの水分にしないと、上記の写真のような失敗作に^^;
こんな感じで、フッ素加工のフライパンに乗せて焼いていきます。
ただし、ボール状のままだと若干火の通りが悪い気も。少し潰して、「おはじき」のような形にするのが、ベストかもしれません。
ひっくり返したときの様子。
これは1回目の様子ですが、ちゃんと焼けていると、表面を触ると乾いた感じになってきます。
もっとも、これはもう少し焼き時間を取るべきでしたね。
そして、案外?難しかったのが焼くときの「火加減」。
サイトのレシピでは「弱火で15分」となっていましたが、ガスコンロ及びフライパンで焼くときは、ガスコンロによって「弱火」の火力が随分違いますよね。
なので、一番弱火(「とろ火」くらい)で10分程度で、表裏それぞれを焼くのが、一番失敗が少ない気がします。
このときは、3回ほど焼きました。
まず、1回目が下記の写真の左側の写真。これは、明らかに「焼き時間」が短かったです。
見極め方ですが、表面を軽く押して、硬ければOK。ふにゃふにゃした感じでは、まだ焼きが足りません。
もっとも成功したのは、左の皿に乗っている「2回目」の作品。
これが、一番出来が良かったです。
3回目は、ごく弱火でじっくりと両面を焼きました。
ただし焼きが足りなかったのか、少し「しっとり」とした食感です。とは言え、これはこれで美味しいのですけれど。
バリエーション
さて、この「お手製たまごボーロ」。
意外と妹に受けが良く(笑)、あっという間に完食したので、翌日も作ってみました。
利用したサイトでは「ココア味」を作っていましたが、私は今の季節らしく、「抹茶味」にしてみました。
レシピは、以下の通り。
前日の試作から、今回は牛乳の分量は「小さじ2杯半」くらいでした。
ちょっと分かりにくいですが、抹茶を入れているため、うっすら緑色をしています。
たまごボーロと並べてみると、「抹茶」色なのが分かります。
こちらは、お子様にはちょっと「大人」の味かもしれません。
ですが、私は「大人のボーロ」という感じで、結構好きです(^^)
水分量のコツさえ覚えれば、他に
レモン味
桜風味(桜リキュール+食紅で色をつけるとか)
コーヒー風味
などのバリエーションもありかなあ……なんて、思ったのでした。
ともあれ、新たな「おやつアイテム」として、私のおやつレシピに加わった、「たまごボーロ」。
材料費もリーズナブルですし、気が向けば、また挑戦してみようと思います。
☆余談ですが……
「ボーロ」とは、ポルトガル語で「ケーキ」や「お菓子」の意味。
元々は「カスティーリャ・ボーロ(カスティーリャのお菓子)」と呼ばれていたものが、日本に伝わってから、上の言葉はご存知の「カステラ」に、下は「ボーロ」という単独のお菓子の意味に進化したそうですよ(^^)
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