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国立国会図書館デジタルコレクション

図書館って、地域によって蔵書量やその内容に偏りがないでしょうか。そんな時におすすめしたいのは、やはり国立国会図書館です。とは言っても、地方在住の方には敷居が高く感じるかもしれません。
ですが、国立国会図書館のオンラインサービス(国立国会図書館デジタルアーカイブ)を利用すると、かなり昔の稀覯本も閲覧できるので、資料探しに便利です。

登録の種類

国立国会図書館デジタルサービスは、「本登録」と「簡易登録」の二種類の登録方法があります。サービス内容は、主に次の4つ。

  1. 来館利用

  2. 遠隔複写

  3. 記事掲載箇所調査

  4. 個人向けデジタル化資料送信

このうち、1と4については、簡易登録者(旧インターネット限定登録者)は、利用できません。私もこの簡易登録者だったのですが、どうしても小説の資料を幅広く集めたいがために、本登録に切り替えました。
なお、本登録の場合には、身分証明書の提出が求められます。登録には5日程度かかるとのことでしたが、私の場合は、1日で本登録の手続き完了の知らせが来ました。
私の場合、本登録の身分証明書は住民票を提出しました。身分証明書の提出は、JPEGかPNG形式のファイルに加工して、申込画面の添付ファイルとして提出します。

https://www.ndl.go.jp/jp/registration/individuals_official.html

個人向けデジタル化資料送信

この、「個人向けデジタル化資料送信」ですが、国立国会図書館デジタルコレクションの蔵書には、著作権が既に切れているものと、そうでないものがあります。前者はダウンロードなどもほぼ自由にできますが、後者は著作権との兼ね合いから、利用者が限定されます。
「個人向けデジタル化資料送信」とは、「著作権の適用期間内にある稀覯本(もしくは資料)を、閲覧できる権利」(普通の図書館ならば、禁帯書扱いの本のイメージ)だと思ってもらうと、わかりやすいかもしれません。

難を言えば、プリントアウトができないことでしょうか。PDF化もできません。印刷したい場合は、別途国立国会図書館への申込みが必要です(有料)。ですが、本当に必要なことは、メモをすればいいだけですからね。

本登録後の流れ

ここからは、実際に私が資料を探していた時の画像より。塗りつぶし部分は私の個人情報ですので、加工してあります。

まずは、国立国会図書館デジタルコレクションにアクセスします。

こんな感じで、検索バーが出てきますので、お目当ての書籍名を打ち込みます。この段階では、まだログインしていません。
今回は、「二本松寺院物語」というマニアックな本を求めているので、そのタイトルを打ち込みます。

この2冊のうち、上の方をクリック。
すると、こんな画面が出てきました。

通常のインターネット公開の対象にはなっていない本だとわかったので、「デジタル化資料送信サービス」をクリック。
すると、登録者利用IDとパスワードが求められるので、予め申請してあった利用者IDとPWを打ち込み、「ログインして利用する」をクリックします。

すると、最初の画面に戻ります。このとき、「ログイン中」の文字と共に、利用者の氏名が表示されます。
この状態になると、「図書館・個人送信資料」のチェックボックスにチェックが入り、閲覧できる状態になります。

すると先程とは異なり、表紙が表示されました。
中身をアップすると著作権法違反になってしまうので、この辺りで止めておきます。
ちなみに、著作権の保護期間は、「二本松寺院物語」の刊行は1975年ですので、まだまだ著作権は切れませんね。
なお、著作権の保護期間は、著作者の死後もしくは発表の70年後までです。

ちなみに、この「個人向けデジタル化資料送信」は、今年の6月から利用できるようになった、比較的新しいサービス。
私が本登録に切り替えたのも、デジタル化されていながら既に絶版となっている地元の資料を読みたいからに他なりません。後は、地元の図書館で分厚い「○○市史」(→禁帯書扱い)を捲るたびに、本が傷みそうで申し訳なかったという理由も^^;

そんなわけで、様々な歴史について調べたい人ならば、こちらのサービスは必見。
国立国会図書館の利用登録自体は簡単に出来ますので、より精密なリサーチをしたい方には、本登録をおすすめします!



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