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チャットGPTに質問してみた結果

先日、初めてチャットGPTで遊んでみました。何か今頃になって、情報の精度を確かめたくなったんですよ。AIって、ネット上の情報を収集して質問に答えてくれる機能もある、というじゃないですか。
そこで思いついた質問が、「二本松藩について教えて下さい」というものでした。


いざ、チャレンジ

>二本松藩についての情報を教えて下さい。

二本松藩(にほんまつはん)は、江戸時代に陸奥国(現在の福島県二本松市)を治めた藩です。以下は二本松藩の主要な情報です:

歴史

  • 設立と統治:

    • 二本松藩は、1600年の関ヶ原の戦い後に設立されました。

    • 初代藩主は丹羽長重(にわ ながしげ)で、彼の子孫が代々藩主を務めました。

    • その後、1639年に会津藩に移封された丹羽長重の後に、安藤重信が藩主となり、1643年まで続きました。1643年以降、丹羽家が再び藩主となり、幕末まで続きました。


まず、ここで2箇所のツッコミどころを(笑)。
初代藩主を誰からカウントするか?という問題がありますが、丹羽長重公が二本松藩主になった歴史はありません^^;
晩年に任されたのは、白河藩でした。

丹羽氏による二本松の支配をカウントするならば、「光重公みつしげこう」からというのが、正解でしょう。

そして、もう一箇所。
「安藤重信って誰?」
調べたところ、「高崎藩」の開祖のようです。

いずれにせよ、チャットGPTはかなり怪しい情報を吐き出してくれました。


江戸時代の二本松藩

ここでも、いくつか怪しい点が^^;

  • 江戸時代の役割:

    • 二本松藩は江戸時代を通じて、農業と特産品の生産に力を入れ、経済的に安定した藩でした。

    • 藩校「修道館」を設立し、教育に力を入れていました。

これは、「鬼と天狗」などの拙作を読んで頂いている方は、すぐ気づくのではないでしょうか。
二本松藩の藩校は、「敬学館」です。

藩校として「修道館」の名前がついたところはいくつかあるのですが、代表的なところとしては、広島(安芸藩)、宇都宮藩など。
チャットGPTよ、よく調べようよ!

文化と経済

  • 経済:

    • 農業が主要な産業であり、特に米の生産が盛んでした。

    • 特産品としては、織物や陶器が有名でした。

  • 文化:

    • 藩校「修道館」では、儒学や武道の教育が行われていました。

    • 二本松藩は文化的にも豊かで、茶道や華道などの伝統文化も盛んでした。

ここも、変。
織物は、生糸の生産を指したものでしょうか。ですが、絹織物は出てこないですねえ……。針道糸などが各地に輸出されたのは、間違いないでしょうけれど。
そして、「陶器」は、うーん^^;
万古焼まんこやき」のことでしょうか。これも二本松の代表的な産物ですが、やはり盛んになったのは、明治以降だったような気がします。
(→ちょっと記憶が曖昧💦)
いずれにせよ、幕末近くに開発されたものですから、「陶器が有名でした」と言い切るには、ちょっと無理があります。

そして、華道が盛んだった……というのは、出てこないと思います。

幕末の動向~興味深い点

幕末の動向

  • 幕末の動乱:

    • 幕末期には、戊辰戦争において新政府軍と戦い、敗北しました。

    • 二本松城(霞ヶ城)は、戊辰戦争の二本松の戦いで落城しました。

    • 戦後、二本松藩は廃藩置県により廃止され、二本松県を経て福島県に統合されました。

ここは割と正確ですね。一時ですが、「二本松県」が設置されていた時期もありました。
日数にして、1ヶ月もなかったとは思いますが……。

その他の興味深い点

  • 観光名所:

    • 現在、二本松市には当時の面影を残す名所がいくつかあります。例えば、霞ヶ城跡や二本松城跡が観光地として知られています。

    • また、二本松市は日本酒の産地としても有名で、多くの酒蔵があります。

  • 現代への影響:

    • 二本松藩の歴史と文化は、現在も地域のアイデンティティとして大切にされています。


ねえ、チャットGPTさん。
二本松城=霞ヶ城って、上の方で言っていますよね?
何で別々のものとして扱っているんでしょう。

課金すれば、より精度が上がる?

チャットGPTは、回答スピードは非常に早いです。
ですが、ジャンルにも依るかもしれませんが、回答を鵜呑みにするのは危険だなあ……というのが、私の感想です。

そもそも、絵でもそうでしたが、歴史モノとAIの食い合わせって、どうも相性が悪いんですよね。
少し調べてみたところ、課金して(20ドル/月)最新のバージョンにすると、それなりに情報の精度は上がるようです。

ですが、最終的に情報が合っているかどうかを精査する手間を考えると、「ライターの代替」としてAIが使えるかは、まだ微妙なところではないでしょうか。

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