見出し画像

【俳句幼稚園】~ふるさと自慢、青森編

なごみさん&aloha姉さんから「東北地方」も募集中!とのお声がかかった気がしたので(私の思い込み?)、再登場です。
今回は、少し矛先を変えて青森より。実は、青森も三年ほど住んでいたことがあります。私が住んでいたのは、南部地方。代表的な都市としては、八戸市が挙げられるでしょう。
俳句とは関係なしに、今まで何度か私の投稿で青森が登場していたのは、そのようなバックグラウンドがあったのでした。
そんなわけで、青森県内でも三八さんぱち地方から。
→青森では、三戸郡+八戸をまとめてこのように呼びます。

さくらんぼ

桜桃おうとう斗南となみの里に赤光る
【季語】:桜桃

私が住んでいたのは、ごく短期間ではありますが、「斗南藩」があった土地でした。

画像出典:三戸町公式HP

藩を挙げて流罪となった会津藩士が、この土地でどれだけの辛酸を舐めたかは、想像を絶するものがあります。私が住んでいた頃(平成初期)でさえ、給食で「あわ飯」や「ひえ飯」が出てくるような土地でした。
(→教育委員会の方針ですが)
「あわ」「ひえ」というと、「セキセイインコの餌」くらいの認識しかなかった私には、かなりのカルチャーショックを受けました^^;
慣れない土地で会津の人々が辛苦を重ねた名前を、今回の句で使用させていただいた次第です。

さて、東北で「さくらんぼ」と言えば、山形が有名です。ですが、その山形に次いで、さくらんぼ生産量第二位を誇るのが、実は青森県。その中でも、主要生産地は、この南部地方といっても過言ではありません。
私も、住んでいた当時、タダで頂いたことがありました(*^^*)
私が住んでいたのは短い期間でしたが、今でも生産が盛んだそうです。

青芝

種差の青芝海に溶け行きて
(たねさしのあおしばうみにとけゆきて)
【季語】青柴

こちらは、八戸市に広がる「種差海岸」の情景より。

日本で海岸線に天然芝が広がる情景というのは珍しいらしく、八戸市の名所の一つです。
そう言えば、ここでキャンプもやらされました。まあ、それを巡ってはすったもんだがあったので割愛しますが、美しい景観であることには違いありません。
本当に、海岸線ぎりぎりまで芝生が迫っていて、夏であれば、波濤の白や海の青、それに彩りを添えるハマギクの白やニッコウキスゲの黄色が美しいです。
最近では、ホーストレッキングも実施しているとか。私でも、少し惹かれますね~。乗馬経験はゼロですが(苦笑)。

うみねこ

神嶋の南風に乗りたる翼かな
(かむしまのはえにのりたるつばさかな)
【季語】南風

こちらは、以前の投句の再掲です。割とうまく出来ているので、そのままで(*^^*)

八戸といえば、やはり「うみねこ」です。
三月にうみねこが蕪島かぶしま周辺に飛来し、四月下旬頃から産卵。六月から七月にかけて成長し、八月になると旅立ちを迎えるそうです。
ですから、そろそろ巣立ちの頃ですね。

 そして、蕪島神社は弁財天を祀り、漁業安全や商売繁盛(があがる、という掛詞によるもの)、芸能などにご利益があると言われています。
 江戸時代には八戸南部藩主の庇護を受けて、南部氏の家紋である「向かい鶴」を社紋として、使用を認められるなど、地元の鎮守として大切にされてきました。

南部氏の家紋かつ蕪島神社の社紋。向かい鶴に九曜。

他にも、夏の南部地方は「いか」が旬を迎えたり(これも、八戸名物)、サバも流通し始める(本格的な旬は秋)など、食の面でも充実しています。
後は、すっかりブランド品となった田子たっこにんにくの収穫も、夏だったのではないでしょうか?
→車の窓を閉めていても、にんにくの匂いが入ってくるおまけつき😅

――そんなわけで、ふるさと自慢、青森バージョンでした!



#俳句幼稚園
#俳句は楽しい
#note俳句部
#コメント欄は宝物
#俳句幼稚園企画部
#ふるさと自慢
#エッセイ
#青森県
#南部地方
#八戸市
#蕪島
#種差海岸


これまで数々のサポートをいただきまして、誠にありがとうございます。 いただきましたサポートは、書籍購入及び地元での取材費に充てさせていただいております。 皆様のご厚情に感謝するとともに、さらに精進していく所存でございます。