見出し画像

二本松グルメと言えば

12/19に二本松を訪問し、到着したのはちょうどお昼時。
午前中は洗濯などの家事を済ませ、11時過ぎに地元で電車に乗り込んだときから、既にお腹は鳴り響いていたのでした😁
そんなわけで、Twitterでも、こんな心の呟きを投稿してしまったのです。

ちなみに、「ざくざく」というのは二本松を始めとする「県北地方」などの、郷土料理です。
会津の「こづゆ」に似ていますが、貝柱などを使わずに、もっと庶民的な郷土料理というのが、地元の捉え方でしょう。

が、「二本松 ランチ」で検索すると、最初に出てくるのはなぜか「浪江やきそば」。
頭の中がクエスチョンマークで一杯になりながら、車中で決めることにしたのでした。

杉乃屋さん

で、本宮を過ぎる頃には既に「杉乃屋」さんにお伺いすることに、決めていたのでした。
二本松駅前にある「市民交流センター」の1Fに入っているということで、アクセスしやすい!というのが決め手になりました。
安直……。

ですが、実際に電車を降りてから、かつては浪江町にあった名店だったことを知りました。
そう。あの3.11の影響は、こんなところにもあったのです。

二本松市と浪江町は、阿武隈山系を挟んで隣接していることもあり、震災以前から人の交流があったのでしょう。浪江町の町民はあちこちに移住を余儀なくされましたが、比較的まとまった数の住民を受け入れていた市町村の一つが、二本松市です。

それを思い出すと、今でも何とも言えない複雑な思いに駆られます。

ですがここは気を取り直して、素直に「浪江焼きそば」を楽しむことにしましょう。

生憎、訪問したのは日曜日ということあり、冬場にも関わらずお客様が大勢いらっしゃったので、写真撮影は最低限度に。
ですが、かつては浪江町で愛されていた頃からの「馬が9頭描かれている壁掛け」(馬九行久うまくいく、の縁起物ですね)などもあり、当時の雰囲気も残っているのではないか。店内を眺めて注文を待つ間に、そんな思いに駆られました。

さて、いよいよ注文です。
ここはやはり、「浪江焼きそば」を食べたいものです。
が、一つ大失態をやらかしました。
店頭に「サンプル」がなかったものですから、朝ごはんをろくすっぽ食べていなかったこともあり、つい「大盛り」を頼んでしまったのです😅

たまにあるではないですか。「看板に偽りあり」で、量が少ない店が。

が、その予想は見事に裏切られました^^;

滅茶苦茶多くないですか?
どう見ても、2~3人前はあります
(苦笑)。ですが、頼んだのは「自分自身」なので、「ここで残してはお店の方に失礼!」と思い、完食したのでした。
ええ、あの日「大盛り」を黙々と平らげたお一人様の怪しげ?な客は、ワタシです。

肝心のお味ですが、「うどん」と比較されることもあるものの、やはり「焼きそば」ですね。
具も「もやし」と「豚バラ」だけの、男子高校生辺りが喜んで食べそうな、ジャンク感もたまらない(笑)。
浪江焼きそばは

  • 極太の中華麺

  • もやし

  • 豚バラ肉

だけで作るのが、伝統的なのだそうです。
杉乃屋さんのソースは、少し甘めのソースでしょうか。私は使いませんでしたが、特製の「七味」を振って食すと味の変化を楽しめて、最後まで飽きずに完食できるようです。

こちらが「普通盛り」。多分、こちらでも十分お腹いっぱいになると思います。
出典元:「トリップアドバイザー」

後は、細かいことですが。
使われている器が「大堀相馬焼」の器なのですね。
震災の影響を受けて二本松で頑張っていらっしゃる同店ですが、やはり、郷愁の念は忘れがたいのでしょう。

経緯が経緯なので、「二本松グルメ」と紹介して良いものか、私自身も迷いがあります。
ですが、まずは「伝統を守り続けている」ことに敬意を表し、今回ご紹介することにしました。

玉嶋屋さん

二本松は城下町ということもあり、お菓子屋さんの老舗も点在します。
その一つが、「玉嶋屋」さんです。


江戸時代から丹羽のお殿様に献上されてきたという同店のお菓子は、やはり「二本松の定番土産」ではないでしょうか。
お店の建物自体も、福島県の「登録有形文化財」に指定されるなど、伝統を感じさせる建物です。
二本松駅からは歩いて数分(10分もかからない)ので、気軽に立ち寄れますよ!

私自身も、お土産やお持たせでいただくことはあったものの、店舗を訪ねたのは、今回が初めてです。
割と「貰い物」でいただくことが多くて、訪問する機会がなかったんですよね😅

看板商品である「玉羊羹」もいくつか種類がありまして。
今回購入してきたのは、定番の「あんこ」の他に、抹茶・桃味の「羊羹」の詰め合わせ。

そもそも玉嶋屋の羊羹というと、私が子供の頃は「水風船」を彷彿とさせるような、こちらの商品しかなかったかもしれません。

何でも、戦時中(昭和12年)に兵士が戦地で「柔らかい羊羹を食べられるように」という願いを込めて開発されたそうで、普通の羊羹よりも日持ちするのも特徴です。

ただ、近年は新しい味やフォルムも開発されていて、それが今回購入してきたものになります。

「ハート型」の羊羹は、フォルムに惹かれて思わず買ってしまいました😁
ネットで調べたところ、2007年からの販売なのですね。
また、「紅い玉羊羹」は季節限定のフルーツ羊羹です。
地元の「りんご(紅の夢)」を使った羊羹で、さっぱりとした口当たりが魅力的でした。

食べ方

初見だと悩んでしまう「玉羊羹」ですが、ゴムを剥いていただくのが基本です。
ゴムがかなり丈夫なので、「すすって食べよう」など考えると、口が大変疲れます(苦笑)。
←子供の頃に、経験あり^^;

基本的にゴム口を持ち、羊羹に楊枝や針を刺してゴム膜を破り、空気が入るようにすると、ツルンと剥けます…というのが、一般的な説明でしょうか。
ただ、ゴムが非常に丈夫で「楊枝が刺さらない💦」ということも……。

ですが、そんな食べるまでのプロセスも「玉羊羹」のお楽しみかもしれませんね。

また、「玉羊羹」は玉嶋屋さんに限らず、他のお店でも扱っているようです。

こちらのお店も、実は気になっていたお店の一つであり、次回はぜひ訪問したいものです。


#エッセイ
#二本松
#福島
#ご当地グルメ
#おいしいお店
#玉嶋屋
#浪江焼きそば


これまで数々のサポートをいただきまして、誠にありがとうございます。 いただきましたサポートは、書籍購入及び地元での取材費に充てさせていただいております。 皆様のご厚情に感謝するとともに、さらに精進していく所存でございます。