マリオの世界とゲーム愛がギュッと詰まっている
マリオって日本では有名すぎるほど有名なゲームタイトルで、ほとんどの人が遊んだことがあるだろうゲームだろう。
けれど、残念ながら自分は PlayStationばかり遊んでいたので、任天堂のゲームタイトルはあまりやってない。
子供の頃はカービィとかドンキーコングとか、あとはポケモンを主にやりこんだけど、主軸といってもいいマリオは全然遊んでない。
マリオが出てくるもので遊んだのといえば『大乱闘スマッシュブラザーズ』ぐらいだけど、マリオは全然選んでません。
そんな感じでマリオのゲームをやったことがない人ですが、映画を観に行く機会ができたので早々に行った。
やっぱり任天堂のタイトルということもあり、子供向けゲームということもあり、映画館は子供連れのファミリー層が多かった。
そしてほぼ満席という盛況ぶりだった。
今回観たのは字幕版だったけど、吹替は完売していたそうなので、吹替のチケットを買えなかった層が字幕に流れた感じもする。
小さいお子様もいたけど、字幕は普通に感じが多用してあったので、観られるなら字幕でもいいだろう、という感じだろうか。
マリオブラザーズは配管工という設定で、アメリカに住んでいる自分たちと同じ世界観に住む兄弟。
そんな配管工がどういう経緯でピーチ姫やクッパのいる世界に迷い込んだのか、という細かいところは知らなかったのだけど、今回の映画ではその出会いのところからきちんと描かれていたので、マリオの存在は知ってるけどよく知らない、という人もちゃんと楽しめる親切設計だったので、自分の中でもようやく辻褄がつながった感じでよかった。
マリオブラザーズの家族が登場するのだけど、ちゃんとマリオたちにも家族がいて日々の生活があって、というところが新鮮でもあり、マリオブラザーズがより立体的になったのも面白かった。
ルイージが迷い込む世界が『ルイージマンション』に似ていたり、懐かしの横スクロールアクションの場面が出てきたりして、ゲーム画面を再現してくれてるところがちょっと嬉しい。
難解で難しいパズル要素のステージを攻略するプレイヤーの心情を、マリオ自身が何回も挑戦してうまくなっているところとか、プレイヤーとしての観客が置いてけぼりにしない工夫が凝られていた。
ただゲームのキャラを使って映画化してるわけではなく、遊んでいる立場の人のことも考えた場面を作ってるところがポイント高め。
最近のマリオゲームも 3Dになったりしているので、映画化になっても 3Dに違和感がないので世界観に入りやすい。
ピーチ姫ってゲーム上ではあまり出てこなかったりするイメージがあるけれど、映画ではかなりの活躍ぶりで、というかかなりの達人で、ピーチ姫普通に強いじゃんって普通に思ってしまった。
個人的に好きだったのはドンキーコング。
きのこ王国にはいろんな姿のキノピオがいるように、ドンキー王国にもいろんなドンキーがいるのだけど、強面のドンキーやインテリのドンキー、オシャレに髪型を決めてるドンキーたちがチラッと登場したけれど、ドンキーってちゃんと見たらかなりイケメンなのでは? と見直してしまった。
凛々しい顔をしているし、上半身も逆三角形で力こぶも出てて肩幅も大きいし、最近筋肉に興味がある自分としてはかなりドンキーにそそられてしまった。
普通に観てて楽しかったし、ハラハラドキドキするシーンもあったし、マリオやドンキーが抱いている家族とのわだかまりもあったりして、エンタメの中にもキャラクターに人間味をもたせているところが映画ならではだなあと感じる。
映画を観たあとはなんだかゲームをやり直したいなという気持ちにもなったので、ハードを持っていない自分としてはいずれゲーム機を買いたい。
クレジットをずーっと見ていたらほとんどが外国の人の名前だった。
日本で生まれた人気タイトルに日本人があまり関わってなくて、外国人によって作り上げられるのが何だからちょっとさみしく感じるところもあるけれど、しかしストーリー展開とか CGのクオリティとかはさすが本場アメリカだな、日本ではここまでできないだろうなあ、と思うのも素直なところ。
日本もいつかは自前でこれくらいの映画を作れるようになれたらもっとすごいだろうなあ、と思ったりもしている。
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