採って漬ける生活:梅仕事、松仕事
梅と松をもらったぞ
とある水無月の日に農村をうろついていたくろじ、諸々あって梅と松ぼっくりを入手しました。しかも氷砂糖1kgと浸漬ビン付きです。
せっかくなのでどちらも美味しく頂くことにしました。
「松を食べる」とは?
とはいえ私は松ぼっくりの美味しい食べ方を知りませんので、まずは先人の知恵を辿るのが一番です。
インターネットを調べるだけでも、松の香りの飲み物や松ぼっくりを食べる文化が世界各地にあることが分かりました。
有名なのは東ヨーロッパ圏のヴァレーニエ。
オーストリアの人は常緑樹の香りを付けた蒸留酒を愛飲しているそう。
チロリアンスタイルでは、高原に自生するスイスストーンパインを穀物酒に浸漬して酒を作ります。鮮やかな赤は松ぼっくりから出る色。
日本では松食はあまり一般的ではありませんが、野草を煎じて飲む文化の中に含まれているようです。
上記事例を参考に、今回は松ぼっくり酒を仕込むことにしました(甘いものが苦手)。
松ぼっくりを仕込む
まずは良く洗い水気を切った日本固有種・ゴヨウマツの松ぼっくりを、チロルのお酒造りを参考に5mm程度の輪切りにしていきます。
あーあ
これに氷砂糖をお好みで入れ、みんな大好きタカラさんのホワイトリカーで漬ければ完成です。6週間くらいで飲めるようになるらしい。
よかったね
できあがったビン詰めの松ぼっくり酒は、何故か松ヤニが液体表面へ油状に浮いています。これはどうにかなるんだろうか?どうにもならなかったらコーヒーフィルターで濾過するときに除去するしかない。
梅を仕込む
これはもう新しいことはないのでいいでしょう。良く洗いヘタを除いた梅を、譲り受けた浸漬ビンへ梅・砂糖・梅・砂糖と詰め、ホワイトリカーを注ぐだけです。約1か月後から飲めますが、3か月以上待つと◎。
実は私は2022年3月から禁酒を決行し、酒の代わりに酢を愛飲しているため、今回はりんご酢を買いホワイトリカーと2ビンに分けて仕込みました。
光の速さで矛盾する文章を書いてしまった。酒は飲まないんじゃなかったのか?
ワンワンなので難しいことは分かりません
使った材料
庭木から取った梅1kg
ゴヨウマツの松ぼっくり7つ
氷砂糖1kg
ホワイトリカー1.8L(まあまあ残った)
りんご酢1.8L(同上)
浸漬ビン、コーヒービン、大きめのビン
梅と松を拭くタオル
梅のヘタを取るつまようじ
まな板(松ヤニでベタベタ)
包丁(同上)
上記を使い、半日かけて仕込みを行いましたとさ。お疲れ様でした。
これから梅仕事な人、松ぼっくりを食べてみたい人の参考になれば幸いです。
飲んでみた
6週間の漬け込みの果てにできあがった松ぼっくり酒を試飲しました。続きは上記リンクからどうぞ。
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