Frozen Edge 真夏の氷河期 第4章 6
6 希望と恐れのあいだ
「……」
「ああ、いたの。存在感がなさすぎて気が付かなかったわ。ごめんなさい」
「……」
「かわいそうにねぇ。こんな短期間に2人のオトモダチを失うなんて。そんなに震えて。怖かったでしょう。でももう大丈夫、すべてが終わったわ」
「……」
「小金井(コガネイ)萌絵(モエ)。今となってはあなた一人では何もできない。生命だけは助けてあげる」
「…………」
「じゃあね。後悔と自責の念に駆られながら、一生を部屋の隅でガタガタ震えて過ごすことね」
「………………