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完結済み小説まとめ(含関連コラム)

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これまでに連載していた小説をまとめています。 『テラーの輪転機 異世界部族調査員と開花の少女』 『Frozen Edge 真夏の氷河期』 『真・幼帝再臨抄 中華ノ皇帝、現代デ美…
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#小説

真・幼帝再臨抄 中華ノ皇帝、現代デ美少女トナリテ Ⅲ

Ⅲ 共存と共有 「同僚の凡河内(おおこうち)さん、どんどんキレイになっていくよなあ。男が…

真・幼帝再臨抄 中華ノ皇帝、現代デ美少女トナリテ Ⅱ-3~5

Ⅱ-3 名もなき女  長い人類史において女は外縁へと追いやられていたが、王の妻、肉親、血縁…

真・幼帝再臨抄 中華ノ皇帝、現代デ美少女トナリテ Ⅱ-1~2

Ⅱ-1 天照の黄昏  『アマテラス社』――ぼくが千五百年ものあとの時代に転生してよく耳にす…

真・幼帝再臨抄 中華ノ皇帝、現代デ美少女トナリテ Ⅰ-2~5

Ⅰ-2 歴史と邂逅  かつては長安などと呼ばれ繁栄を極めた都市・西安(シーアン)。  その…

真・幼帝再臨抄 中華ノ皇帝、現代デ美少女トナリテ Ⅰ-1

 願後身世世、勿復生天王家 Ⅰ-1 望まぬ転生  目に飛び込んできた天井は見慣れたもののよ…

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Frozen Edge 真夏の氷河期 エピローグ【完】

Ⅴ あなたといきてゆく 令和2年の夏。日本じゅうが大寒波で荒れた。  それは『クリサンセ…

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Frozen Edge 真夏の氷河期 第4章 6

6 希望と恐れのあいだ 「……」 「ああ、いたの。存在感がなさすぎて気が付かなかったわ。ごめんなさい」 「……」 「かわいそうにねぇ。こんな短期間に2人のオトモダチを失うなんて。そんなに震えて。怖かったでしょう。でももう大丈夫、すべてが終わったわ」 「……」 「小金井(コガネイ)萌絵(モエ)。今となってはあなた一人では何もできない。生命だけは助けてあげる」  「…………」 「じゃあね。後悔と自責の念に駆られながら、一生を部屋の隅でガタガタ震えて過ごすことね」 「………………

Frozen Edge 真夏の氷河期 第4章 3~5

3 統治者 ディストリビューター「お互い……とは言いますけれど、人数的にはフェアじゃない…

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Frozen Edge 真夏の氷河期 第4章 1~2

1 透明な私、けれど孤独じゃない  令和2年。東京五輪は延期された。  理由は、季節外れ…

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Frozen Edge 真夏の氷河期 第3章 3~4

3 ひとであること「『クリサンセマム』なんて御大層な組織を作り上げて、あんたは何を成すつ…

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テラーの輪転機 異世界部族調査員と開花の少女 エピローグ【完】

サイ・スタート  僕――松岡常一はテラレ族の大元となった女性・スミレの血を直接引いている…

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テラーの輪転機 異世界部族調査員と開花の少女 第5章

1 キュエソア(救済)  もとより生物とは攻撃的であるし、人間であったって理由を見つけさ…

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テラーの輪転機 異世界部族調査員と開花の少女 第4章

1 トンカン(探検)  1944年、チューク諸島。当時の名称で言うと『トラック諸島』。  …

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Frozen Edge 真夏の氷河期 第3章 1~2

1 『無敵の人』  若葉台駅のホーム。  巨勢(コセ)さんが電車待ちをしていた時のことだったそうだ。  微弱な冷気を感じ取ったのと同時に、彼女のそばを一人の男性が横切る。 「──おい、やめろ!」    彼女の静止もきかず、車両が駅に停まる直前、男性が飛び込む。  その瞬間。  車両のひとつを優に呑み込むほどに氷が張り付き、運転が止まった。    ──令和2年、夏。東京五輪が開催の危機に瀕している。  なぜか。  想定されていた外敵によるものではなく、内側からの大寒波に歯止