SIerのジェンダー問題

珍しく落合陽一さんが怒ってるなと思ったら、NewsPicksのダイバーシティへの時代錯誤な理解に対して憤っていた。

女性経営者が少ないことに関して主なテーマにしたかったというNewsPicks側の主張にたいして、ダイバーシティを男女性の問題としか捉えていないという点に対しての憤りのようだ。

言葉通り、ダイバーシティとは多様性であり、年代、国籍、人種、障害者など、ジェンダー以外の観点も多く取り入れて議論を進めなければ、良質な議論にならないだろう。

ただ、NewsPicks側の思想は、私の普段の仕事にも多く関わりがあり、多様性を語るための第一段階である、男女のジェンダーギャップ問題は日本のITエンジニア業界に広く見られる問題でもある。

「NewsPicksの男子校問題」と揶揄されているが、これは日本のSIerにも全く同様に適用される。

女性エンジニアとも多く一緒に働いてきたが、この番組でも語られているよう女性が「男性化して働く」といった感覚だ。

男性同様ひどい残業を強いられ、生理や出産に関する理解がないままに働き身体を壊してしまった女性を何名か知っている。

大きく企業が意識を変えねばならないポイントで、女性を数で捉えず、本質的に女性に寄り添うために企業が活動しているかが問われる。

広義の、と言っては語弊があるが、国内大手SI企業が本来の意味でのダイバーシティ経営に近づくのは、もう少し時間が必要そうだ。

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