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ROLANDの卒業式スピーチをIT業界に転用する

新型コロナウイルスの影響を考慮し、無観客で行われたバンタン専門校の卒業式。ゲストスピーチはROLAND。

前例のない「ホスト界の帝王」がカメラの向こうの卒業生に伝えた言葉は、門出には相応しい言葉だと思った。

前例がないなら、作ればいい

歌舞伎町のホストだった男が、こう言った式典でスピーチする事自体、前例がない。

ROLAND本人の体験として、如何に自身が夢を諦めなかったか、自分が如何に自分の味方をしていたか、が強く感じ取れた。

この方は本当に優しくて、自分を大切にした上で、他者を幸せに出来る大きな器を思っている。

「使えない後輩なんじゃなくて、使いこなせないの間違いじゃないですか?」と、返したそうだ。若気の至りだが、自分の心を守る勇気を持つからこそ、極端に反骨精神として現れた言葉だろう。

笑われるってことはそれは無難な夢だ

ホスト界にイノベーションを起こしたそのマインドは、業界は違えど共通点はたくさんあるし、転用できる要素が多くある。

惰性で仕事をしているIT業界の人種に対して日々応対する上で、強く勇気を貰った。

IT業界、人材業界は前例だらけで、その前例や慣習を守ること、重んじることに固執した人間が多い。最もイノベーションを起こせる確率の高いテクノロジー分野の人間ですらそうなのだ。

エンジニアの上長達は、テクノロジーに触れる機会が減り、事務処理に追われる生活の中で牙を抜かれ、前例の文化に染まる事となる。

抱いた夢、夢見た目標は何だったか。


世界をテクノロジーで変えたいのではなかったか。

業界にイノベーションを起こしたいのではなかったか。

誰からも尊敬されるプロのエンジニアになりたいのではなかったか。

自分が作ったソフトウェアで莫大な稼ぎを得たいのでなかったか。

世界中の人がプレイするゲームを作りたいのではなかったか。


そんな夢をもう一度真剣に周囲に話せば、誰もが馬鹿にして笑う。そんな風潮が古い体質の企業文化だ。どんな業界でも似たような環境は多い。

今話したら周りの人に笑われるその夢や目標。

それを子供のような叶うはずもない夢だと笑うのは、俺か、俺以外か、どちらかである。

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