ゆでガエルと頑張らない働き方
中田敦彦YouTube大学の動画で、人間関係に関する話が面白かった。「がんばらない働き方」という表題だが、中身はある意味ストイックだ。
自分の生き方を自分で決めるため、やらない事リストを決めようというものだ。自分の中の常識に囚われ、やらなくてはならないと思っている数々のアクションを、思い切って捨てる事で有意義な仕事ができるというのだ。
ネタは、塚本亮さんの著書「すぐやる人の「やらないこと」リスト」と、
元Googleの人材育成に携わった、ピョートル・フェリクス・グジバチの著書「ゼロから“イチ"を生み出せる! がんばらない働き方」。
中でも興味深かったのは、人の意識段階が5つに分けられるというもの。「会いに行く」という行為には無駄が多いとのことで、会うことをやめようという。そして、会いに行く人はこの5つの分類の上位2つの層にすべきだという。
1.変革層
時代を変革するほどの影響の高い、意識の高い人。会うべき。
2.実践層
変革を望み、行動を起こす人。会うべき。
3.変えたい層
現状はダメだから、変えたいけど一歩踏み出せない人。会わなくて良い。
4.気づいた層
現状はダメだと気づいたが、どうせ無理と諦めている人。会わなくて良い。
5.ゆでガエル層
現状の問題に気付いていない。気付いた頃には時すでに遅し。合わなくて良い。
ゆでガエルとは、水の温度が徐々に上がっていることにカエルは気付かず、熱湯になった頃には跳んで逃げることが出来ない様子を表したビジネス用語。
会うべき人は、行動力のある人、正確には行動を実践している人、またその行動によって広く影響を与えている人であるということだ。
多くの場合、属している層は下3層である。会ったところで有益でないと思われるような人物であるか、今一度振り返るに良い話であった。
特に、周りにも多く、自分でも陥りがちなのが「3.変えたい層」だ。こうじゃないとダメだ、ああしたほうがいい、と口だけで実践しない人が多い。
「ではご自分でどうぞ」というと、「俺のやることじゃない」「いそがしい」と決め付けや言い訳で返される始末だ。まだ、変えたいと思っているだけ良いのかもしれないが。
また、「4.気づいた層」、「5.ゆでガエル層」から抜け出すためにはインプットが必要だということも再認識した。気づくきっかけを得るべく日々情報収集しなければならないし、それは未知の分野の情報であると刺激になっていい。
気付いたことを変えられるかどうかは、手段があるかどうか、将来そう言った手段が生まれるかどうか、そしてそれらがツールとして実装されるまで今どの程度研究が進んでいるのかを情報として手に入れなければ、無理かどうかの判断には至らない。
知り、そして実践すること。言葉はシンプルだが、世界を変えるならその努力を止めてはならない。頑張らない働き方を実践するには、情報収集と取捨選択は最低限頑張らなければならない。
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