見出し画像

【リーダーシップ】視覚と対人関係で形成される価値観

仕事柄、リーダーの在り方を考えさせられることが多い。今日はまとまってないけど、その一部を言語化したい。

視覚と対人関係の影響

人の五感のうち視覚はその87%を占めると言われる。また、アドラー心理学では、全ての悩みは対人関係の問題に収束するとされる。それほど視覚と対人関係が人間の精神に影響する度合いが大きい。

環境を変え、見える景色を変えるということは、人の生活に大規模な変容を促す最も効果的な行動だ。

立場が変われば考えも変わる、というのも頷ける。管理職などに立つと、それまで気にしていなかったマネジメント項目が如何に仕事に大きく影響するものであるかを、身を持って知ることとなる。

企業と社員の対立構図

環境を変えると、新しい価値観を自分の中に取り込むことができる。

最たるものが転職だ。

会社を変え、勤務地を変え、通勤ルートを変え、人間関係を変える。

すると、それまでストレスを抱えていた会社のしがらみから解放され、精神的にリセットされ心に空白ができる。その空白に新たな人間関係が新しい価値観を吹き込んでくれ、人は性格すら変わる。

対立するのは企業と個人だ。転職による人材流出を防ぎたい企業側と、転職によって新天地を積極的に目指す社員との間で衝突が起きる。

企業側のアプローチとして、離職率を下げたいという目的では、人の求心力に着目すると一定の効果がありそうだと考えている。

リーダーの在り方

この点、リーダーとしての在り方の一定の成功パターンを「まだこの人から吸収したい内容がある」と思わせ続けることで、会社を離れてその人以外の下に着くよりも即効性のあるメリットを感じ取れるのではないだろうか。そのような状態まで信頼を得られれば良いのだが、普段の行動はどうあるべきだろうか。

社員にとってリーダーは、メリットのある存在でなければこの条件には合致しない。メリットとは例えばこのようなイメージだ。

・行動指針を示してくれる
・話を聞いてくれる
・承認欲求を満たしてくれる
・有益な情報をシェアしてくれる
・否定せず、味方になってくれる
・悩みや問題解決の思考の補助を担ってくれる
・一緒にいる空間を明るい雰囲気としてくれる

などがメリットのある存在で、これらからかけ離れるほどリーダーとは疎遠になる。しかし、馴れ合ってしまうことでは信頼を得られない。一定の距離を保ちつつ、社員の目標となるべきであるので、少し遠い距離の存在となっておくと良いと考える。

馴れ合いすぎず、適切な距離を保った存在となり、かつ上記のコミュニケーションをこなすことは、ある程度の組織規模がないと難しい。一人のリーダーでこれら全てをカバーすることが難しいので、サブリーダーや複数のリーダーがこれらを意識した上で相互補完するよう動くことが理想だ。

そういった組織的な強みがあると見せることも、社員を繋ぎとめるための努力だ。今や社員が会社を選ぶ時代である。プラットフォームとして会社組織がメリットのある機能を提供できていないようでは、離職率は高まる一方だ。

創作意欲の支えになります!