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この景色、巨匠が絵にしたら/実験3

 《私が気に入った景色を巨匠に絵にしてもらいたい》という不埒な夢を追う連載の第3回です。

 まず、この景色からいってみたいと思います。

元写真

前回(第2回)と同じ画像生成アプリ、同じ変換設定でいきます。
※画像生成アプリ=Leonardo. Ai
※Image Guidance = Image to Image
※Strength = 0.6 (0.1~0.9幅なので0.6は元写真の縛り強め)
※Prrompt Detial =画家の名前, oil paint

 どの巨匠からいきましょう? まだ試していない画家で、アンドリュー・ワイエス(Andrew Wywth )でいってみます

アンドリュー・ワイエス

 それらしくできました。

 次は...…ちょっと冒険かもしれませんが、ウィリアム・ターナーを試してみます

ターナー

 えっ?! 私は、ターナーというと光が画面にあふれて全体がおぼろになる画風で覚えているのに、この絵は写実的...…そう言えば、若いころは写実風な絵を描いていたと以前にどこかで読んだ覚えがあります。
 しかし、なぜ、犬? 意味不明です。

 元写真の縛りをきつくしたために写実性が強く現れ、ついでに犬まで登場したのかもしれません(どういう理屈?)。縛りをStrength=0.5 に緩めてみます。

ターナー/元写真の縛り0.5

 ええ~っ?! 動物が、増えている。ターナーって、動物画家でしたっけ?

 ええい、こうなったら、縛りを最低の0.1まで緩めて、ターナーに存分に腕をふるってもらいます。さぁ、どうだ!

ターナー/元写真の縛り0.2

 うひゃ! ターナーっぽいのは確かですが、まるで違うモチーフの絵になってしまいました。

 うーん...…縛りを変えて試し続けてもいいですが、ターナーばかり続けると退屈です。それに、景色も変えたくなりました。

 この景色にします。また素っ頓狂なものが出てくると悲しいので、まずは、安パイそうなモネとセザンヌでいってみます。

元写真その2

 ほほぉ、そうなりますか。二人を左右に並べてみます。左がモネ、右がセザンヌです。

左モネ、右セザンヌ

 ざっと見た限りでは、モネが水の上でセザンヌが土の上......という以外は、ほとんど違わないですね。私は、モネというと池と睡蓮が頭に浮かびますが、Aiも同じなのですね。少し安心しました。
 
 違いがないと言っても、細かく見ていくと、セザンヌのほうが岩にしても草にしても質感が確かで重量感もあります。このあたりは、セザンヌの画風をよく取り込んでいると思います

 これ、ワイエスも行ってみましょう。

アンドリュー・ワイエス

え、え、え、え! 岩が人間になってしまうって、なんですか、これは! しかも、目が恐い。

 どうも、元写真で岩が大きいのがいけないような気がしてきました。この写真は、どうだろう?

元写真その3

 この写真で、川瀬巴水にお願いしてみます。

川瀬巴水

 あれ、建物がお寺になってしまった。ですが、この雰囲気、私は好きです。ただ、左端の白い壁は余分ですね。PCの描画機能を使ってカットします。
 
 バランスの関係で右端も少しカットして、次のようにしました。

川瀬巴水/左右両端カット

 今回の実験で、私がいちばん気に入ったのは、いちばんアッサリあつかったAiワイエスでした。あの絵を記事トップに使って、投稿します。
 
 ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。


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