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「教育のお仕事」の人事がおすすめする学生向けの本12選(後編5冊:教育編)

こんにちは。kです。

前回に引き続き、 #stayhome におすすめの本紹介の後編。
前回の記事はこちら。

はじめに。

前回も書いた通り、基本的な考え方として、
・世界&社会はどこへ向かうのか
・その中で生き残る&必要とされる&価値のある仕事&企業は何なのか
・その中で自身はどういうキャリアを歩んでいくのか
という大きい問いをちゃんと持ち、
その中で興味を持った領域はとことん深掘っていくべしと考えています。

キャリアという点でも、深掘りがないと他律的な意思決定になりがち。
基本的に「大人」(先人)と「子ども」(新人)の間には情報の非対称性があるので、
「子ども」(新人)側が努力して学ばないと、
「大人」(先人)が「君は知らないと思うけど、○○なんだよ」と言われてしまい、何も言い返せなくなってしまう。
(この点で大人は謙虚・誠実でありつづけるべし。)

なので、意思決定の際には選ぼうとしている選択肢のことを可能な限り学んだ方がよいと考えています。いわゆる業界研究的なところというよりもっと原理的な部分。
例えば私の場合は大学が教育学部だったということもあり、
キャリアを「教育の仕事」にする際には「教育」について一生懸命学んだ自負があります。

というわけで今回は、同じような境遇の学生向けに、
「教育」を深掘りたいと思ったときに最初に読むべしとおすすめできる本を紹介していきます。

1.『教育の力』苫野 一徳

まず絶対に外せないのがこちら。いま(というよりずっと)注目の苫野先生の本。(苫野先生は他にも著書多数。)
もう6年前になるけれどまさに予言の書になりつつある。
「よい」教育の原理的な整理と、学びの「個別化」「協同化」「プロジェクト化」の提言が非常に参考になる。
いまモデル校とされている学校の多くはこの原理の上になりたっていると感じる。コロナでもさらに大切にされる考え方。

2.『私たちは子どもに何ができるのか』ポール・タフ

「非認知能力」についての個人的決定版。
同著者の『成功する子失敗する子』からはじまり、『幼児教育の経済学』や『「学力」の経済学』など色々ベストセラーはあるけれど、
これが一番よくまとまっていて、わかりやすい。

3.『無藤 隆が徹底解説 学習指導要領改訂のキーワード』無藤 隆

新学習指導要領の解説でよくまとまっている一冊。
幼児教育領域も含めて無藤先生の解説はわかりやすい。
もちろん実現しきれていない部分もあるものの、
これからの教育で重要なキーワードや概念は、
学習指導要領やその元となっている中教審の答申に植わっている。

4.『よい教育とはなにか: 倫理・政治・民主主義』ガート・ビースタ

重ための1冊。こういう時だからこそ時間をかけて読みたい。
そもそも教育とは何か?「よい」教育とは何か?のヒントがたくさんある。
特に狭い意味での学びではなく、シティズンシップ教育の文脈でとらえていることが示唆に富む。
ビースタの『民主主義を学習する: 教育・生涯学習・シティズンシップ』は自身も呼んで衝撃を受けた本。

5.『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』
新井 紀子

こちらも外せない。今まで紹介してきた本の中でも述べられている「これからの時代に必要な力」ももちろんだいじなんだけど、
「そもそも文章読めてますか?」を問い直させられる1冊。
しっかりとこういう力を子どもたちに身につけてもらいたい。
続編の『AIに負けない子どもを育てる』も併せて。

おわりに。

以上、前編とも合わせて12冊紹介してきました。
「教育」の中でも基本的な5冊を紹介しましたが、
もう少しマニアックなものや「子育て」「保育」に関するものも紹介したいなと思いつつあるので笑、今後紹介していきます。

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