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すべての人民が中国共産党員だとしたら

世界からは、人民解放軍は "党の軍隊" から「国軍」として認識され、中国共産党員は議会を持つ民主主義国家の国民となる?(これからの中華人民共和国を妄想してみた)

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全員(中国国民の0歳から)が党員であれば、中国共産党を強調することもない。現在も、党の中で様々に権力闘争が行われているが、命を取り合う戦争ではないのだから、それはそれで激しくはあるが意見の相違を調整しようとする "機会" であろう。

全員が党員であるなら、"機会" は均等であり、意見の調整も選挙に近い形で行われ、やがて現存する議会に上がってくるのだろう。

様々な意見に集約され、いくつかのグループとなり、多数派工作が行われ、支持の多い意見が議会の決定事項となる。

だが、あくまで「中国共産党への忠誠」が前提であり、中国共産党に盾突くことは、「中国の民主主義」に盾突くことと同等。党員でありながら "永久に意見を取り上げない罰" を受けることになる。

党員の中でも規定に達していれば、法律を提案できる代議員になれる。中国共産党の中でグループを形成するということは、西欧社会の党を意味する。議院内閣制に近くなる。国家の下で人民の自由は保障され、国家運営の根底には法が存在する。

法がすべての力の根源となり、人由来の地位権力は形骸化していく。元首級の地位だとしても、例外ではない。やがて象徴として存在することになる。国軍も議会・法の下で活動を許される。

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中国共産党式の「自由と民主主義」を妄想してみました。国民の中で限られた中国共産党員が中国のリーダーとして優越な存在であれば、民主主義は生まれない。優越となりえない "全員が中国共産党員" となって、初めて中国独自の民主主義が成立する。・・・と、百周年を前に妄想したのは、私だけではないと思っています。

#日経COMEMO #NIKKEI

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