「変動」する令和、コンビニが動き回る

日本全国一律、「一物一価」。平成のビジネスプランといっていいかもしれません。さて、令和になれば「価格は変動」、ダイナミックプライシングが世の流れ。コンビニとて変わらざるを得ない。

200m離れた同一フランチャイズのお店のおにぎりに、20円の差が出る。そして、時間と共にその差が広がる。そんなことが日常となりそうです。利益を厳密に追及する店長さん。事務室でひっきりなしに商品の値付けに余念が無くなるでしょう。アルバイトの時給も目まぐるしく変わる。コンビニのドアには常に最新のアルバイト時給が大きく張り出される。人件費の管理、店長さんはここでも目をこすりながら利益合わせをすることになるのでしょう。

なんだか、人間臭い。値付けやアルバイト時給、顧客単価、すべて人工知能に任せてしまえば楽になります。店長さんは場所を貸すだけ。200m離れたお店も気になるけれど、その情報も画面で示されます。売り上げもリアルタイム。人件費もリアルタイム。お客様の詳細情報もリアルタイム。もう、これは無人化にひた走るしかない。

こうなると、場所の勝負。ひとが寄り付きたくなる場所にコンビニの誘致合戦がし烈となるのでしょう。今以上に不動産価値が上がるかもしれませんね。人が寄り付く・・・。これも、リアルタイムで濃淡が分かる仕組み。ひょっとすると、昨日あったコンビニが別の場所に移動しているかもしれません。ダイナミックなんちゃら。令和は「変動」するのです。

本部は、どう出るのでしょう。システム開発に今以上に投資せざるを得ない。人の流れを今以上にシミュレーションしなければならない。顧客の消費意欲を今以上にくすぐらなければならない。ビッグデータから読み解く利益。各社の主戦場はコンピューターの中となりそうです。

#COMEMO #NIKKEI

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