妄想:海面上昇で地盤が狂う

海面は「年の上昇幅は世界平均の3.4ミリ」なのだのだそうです。高さx面積で体積とするなら、とてつもない重量になります。北極・南極の氷が解けて出して量が増え、そして海の水が温暖化の熱で膨張する。地球の重量バランスが崩れていく、と、勝手に解釈しています。月の満ち欠けで海が楕円のように伸び縮みするわけで、とすれば、地盤に対して押したり引いたりを繰り返す。だとすれば・・・

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地盤には絶えず重量が増したり減ったりのストレスが掛かっている。ひずみのバランスが取れているところも、ひずみが増したり緩んだりする。

同時に、地上では水蒸気上昇による洪水など、一時的に大量の水分が地下にしみこみ、ひずみに影響を与える。さらに、人間活動の中で地下水をくみ上げるため、地下に水が流れ込む量が変化する。その変形量が大きくなっていく。

ひずみと地下水の変動。この両方の力の変動幅が大きくなる。あるとき、ひずみは大きく崩壊する。直下型の地震となって地上を揺らす。マグニチュードは大きい。蓄積されたエネルギーの放出が一気に行われる。

土地の低い場所でひずみが観測されているところは、かなりの揺れに見舞われる。その前に、地盤沈下と海面上昇により浸水の被害がたびたび起こり、防災に膨大な税金をつぎ込んでいるため、その後の復旧をあきらめる都市が増えていく。

この現象は十数年前から科学者が予測しており、年々の測定値で実証されていた。その危機感を真摯に受け止め低地から高地へ都市を移転させる国家事業をこつこつと行っていた国が生き残ることになる。

だが、高地でも地盤の変化は著しい。たびたびの洪水で斜面の崩落の被害に遭っている。断層の数も多い。その国のどこにも確定的な安全な場所はないのだ。

その国は、建設・建築の技術の粋を集めて、山脈と山脈の間にある大きな谷に、山と山の間にハンモックを架けたのような空中都市を創り上げた。都市の構造は巨大な船と同じで、山と山の間に巨大な船を吊り下げているような景観となった。

船は単独で空中に浮く飛行船のような機能も備えている。空気中の水素を利用して浮くのだ。その水素は都市の電力にも使われる。

その船の下の深い谷間に、各国の災害から逃れた避難民が暮らしている。日のあたらない不衛生なスラム街となっている。船の中の上層人とスラム街の下層人との間で、諍いが絶えない。

やがて下層人の仕掛けで、船の底が割れ水素に着火して船は大爆発を起こして大崩落で下層人もろとも焼き尽くしてしまう。

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結局、ニンゲンは人災で滅ぶんです・・・妄想ですけど。


#日経COMEMO #NIKKEI

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