これからは、"土木" が重要な職業となる

もう、言うまでもないことなのでしょう。けれども、改めて文字に書き起こしたくなりました。

老朽化。気候変動で高温にさらされれば、コンクリート・鉄などは膨張し、それにより発生したクラックから腐食性の物質が割り込んで、強度を著しく損なう状況。

経済を支えた重量物は、メンテナンスや置き換えをしないと、崩壊します。それは、生活の崩壊へとつながっていきます。日本では、高度成長から50年を迎えようとしている今、そこかしこで膨大な時間をかけてメンテナンスか置き換えか、取り壊してあたらしいルートで効率化を図った構造物へ転換するか、いずれかの措置を行わなければなりません。

今、疫病蔓延から復活しようとしています。そこかしこで人手不足ですが、土木の人手不足は顕著です。親方衆が引退し、つづく中堅どころがいない。重機や中小の油圧機器で賄うにしても、オペレーターが足りない。

コンクリートを流し込む型を起こせる職人が減っている。鉄筋を組み上げる職人がいない。気候変動で熱くなる一方の現場、安全衛生は以前より管理を厳しくしなけば命にかかわる・・・。

急ぎ実現化しなければならないのは、一定の規格のユニット構造でほぼすべての構造物を組み上げられる技術。工場でユニットやパーツを量産し、重機や中小油圧機器で組み立てる方式。難しい削りや埋め立てや現場での流し込みや基本構築は極力行わない。

ユニット構造を組み上げられない場所は、"あきらめる" しかありません。おそらく、過疎地に対して "インフラをあきらめる" ことを選択しなければならないでしょう。インフラ整備のしやすい、ある程度の人口集積を今から十二分に設計しなければならないと思います。

少ない現地作業員で重量物を組み上げる。安全を優先するのであれば、重機類の遠隔操作が欠かせません。そこにあたらしい職場や職業が誕生します。

仮想現実VRやARやMR。現地作業や遠隔操作に必要なデジタル技術を早急に普及しなければならないと思います。

土木に必要なのはデジタル技術。これが、あたらしい土木関連職種として、重宝されるスキルなのだと感じています。

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