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妄想:世界同一労働同一賃金であったなら

欧米と中・露の二大勢力。それに属さない第三勢力。二大勢力の経済は、安価な人件費を求めて生産設備を第三勢力に展開する。(以降妄想)*****

二大勢力圏と同じ職種で同じ労働。けれども、第三勢力では安く抑えられる。同一労働同一賃金は、欧米では あたりまえ となっている、と聞く。

なぜ、それが第三勢力圏に適用できないか。労働生産物の人件費の分だけ安くなって、市場でコスト競争力で優位になるからだろう。それ以外にも優位を示す材料はあるが、主目的は人件費の安さになる。

中・露勢力が「われわれは、第三勢力に対しても、同一労働同一賃金を約束する」と公言したのなら、二大勢力の重力が変わり、世界は中・露に重きを置くようになる。

第三勢力は人口の多さによる旺盛な消費を示すようになり、中・露の基軸通貨が流通し、やがて、中・露と第三勢力は自由貿易を始めだす。中・露の基軸通貨圏は生産と消費が膨らみ、欧米勢力圏のGDPを凌駕する。

中・露勢力は、なぜ、第三勢力と同じ賃金体系にできたのか。それは、政治体制が専制・強権であるからだ。また、強烈な国家体制支持勢力が、民間監視員となって反対派を抑え込むような活動を展開するからだろう。中・露の賃金は一時的に下がるが、やがて、貿易量が増え消費品目が増えて物理的需要にこたえられるようになる。そして、精神的需要にもこたえられるようになる。

中・露勢力と第三勢力は、物理的にも精神的に深くつながるようになる。やがて、第三の選択肢ではなくなり、巨大な同一思想の政治・経済圏を創り上げる。

欧米では、「第三勢力と同一労働同一賃金」などを公言すれば、既得権のある民衆の猛烈な反対運動に合い、政治もころころと変わって安定しなくなる。故に、第三勢力へは、安い労賃だが高い成果給でコントロールしようとする。だが、中・露勢力の浸透の前では、ただの 飴配り でしかなくなる。

欧米勢力圏は、旺盛な第三勢力を取り込めずに市場が縮小していき、基軸通貨であるドルの決済が減っていく。ドルの信頼が低下し、市場は混乱を極める。ドルを護るため、追い詰められた米国は中・露に無理やりな戦争を仕掛ける。

やがて・・・・

*****

さて、西側にいる日本。一時的に賃金が下がっても、「世界同一労働同一賃金」を導入することができるか。まっ、無理ですよね。「なんで、給料下がるのん。これから、インフレ対策で賃金上げようとしてんのに、ぼけたことせんといて!」と叱られるに決まっています。

否、まてよ・・・、日本の現状は世界でも賃金が低い・・・。今の給料のまんまで「世界同一労働同一賃金」を導入する 荒業ができるかも・・・。一部衣料企業では実施済み。そこから学んで実施してみる。西側から抜け出て第三勢力と手を結んで、一大政治・経済圏を作りこむ。「われらの幸福は、基軸通貨 円 により達成されるのであります!」と日本の首相が声高らかに宣言する。ですが、第三勢力で言えば通貨記号は「¥」。これは、中国の通貨 元 と混同され、第三勢力では、元 が流通することになり、日本は実質的に中国通貨で決済することになり・・・、おぉっと、また、妄想が止まらなくなりました。

なんか、身近な給料のことになると、頭が回転して暴走するんです。


#日経COMEMO #NIKKEI

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