兵器と偽情報、そこに"AI"はあるんか

かのCMがあたまから離れず、こうなってしまいました(笑)。でも、笑ってもいられない。

自律型致死兵器システム(LAWS: Lethal Autonomous Weapons Systems)。人工知能はどこまで "敵" を明確に認識できるのか。背景にある "人間の関与" はどこまで許されるのか。

外務省:「通常兵器の軍縮及び過剰な蓄積禁止に関する我が国の取組」でコメントを発表しています。

偽動画・偽静止画・偽音声など偽メディア(deepfake)。真実を隠ぺいするために活用するとどうなるか。真贋の判断を人工知能が握っていることの是非。

総務省:「政府によるルール整備等の動き」のなかで「・・・中間報告書では、『民間部門における自主的な取組を基本として、正しい情報が伝えられ、適切かつ信頼しうるインターネット利用環境となるよう、ユーザリテラシー向上及びその支援方策、また、ファクトチェックの仕組みやプラットフォーム事業者とファクトチェック機関との連携などの自浄メカニズム等について検討をすることが適当』」とコメントしています。

古代からある偽情報。檄文の花押の真贋。それにだまされ、しなくてもよい戦を仕掛け、本当の敵に漁夫の利を与えてしまう。国家間でさえこうなのだから、個人間ではどうなることか。

戦わずして "利" を得る手法として、新しいメディアや武器に施される人工知能。人工知能に騙され、しなくてもよい諍いにより人類は崩壊していく・・・。

「漁夫の利」を得るのは人間ではなく、人工知能。人間同士に欠かせない「愛(いつくしみ、いとおしみ)」が枯渇した先に待っている未来。

「そこに "愛" はあるんか」。

これからさき、この言葉をかみしめる日がやってくる気がしてしょうがないのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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