妄想:借入庁発足

日銀が管理するデジタル通貨の成立が前提で妄想するとこんな感じ。

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すべての借金が社会投資型となります。貸し借りが一対一とはならない。

貸し借り台帳を管理する借入庁ができ、日銀と連携して社会貢献度を掌握。貢献度に応じて貸したほうへ利子付きの返済を行います。

借りるほうは社会貢献に能動的に関与する意思と行動履歴を借入庁に報告。または、行動履歴にかかわったところから記録として収集される。

それにより、借りるほうは返すという行為はなくなり、社会貢献の積み上げ記録により信用ポイントが上がって、次の借り入れ審査の借り入れ範囲を広げることができます。

何らかの理由で能動的になりにくい環境下にある人は、法律に沿って借入ベースが上がっていきます。貢献率は一般と定義される人々より幅は狭くなりますが、調整が施されます。このことにより "できる範囲の社会貢献" で借り入れができる仕組み。貸すほうも、福祉厚生への貸しとしてなんらかの利子が付きます。

学業についている人々も同様に「来るべき社会への貢献予備群」として認識され調整が施されます。

社会貢献の定義は、立法府により成立します。国民から選ばれた代議士と学術・財界・行政などの社会構成組織・団体との整合により多数決で決定されます。

また、借入庁の歳入は立法府と日銀によって額が決められ、国庫と日銀発行量により担保されます。

司法は法律に鑑み、公平に貸し借りのバランスを裁定します。これにより "信用のあり方" が具現化されていき経験値として認知されていきます。

借入庁が業務する対象は法律によって決まり、長官は内閣が任命します。日銀総裁は引き続き「国会同意人事」の対象となります。

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そこで、さらに妄想すると、組織・団体の基本給をベーシックインカムと認定して借入庁に申請、個人・事業主などについても基本生活費を割り出して(もしくは、借入庁のテンプレート採用)、借入庁に申請する。と、どうなるか。

利益活動について、固定的な人件費は「借入庁から借りる」ことになり、"利益からマイナス" とはしなくなります。いまよりは、利益率が上がる。成果に応じて報酬分配のみが行われ、借入庁には社会貢献として記録される。

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アニマルスピリッツを維持しながら、格差を縮める方法を年末に考えていたら、こんなことになっちゃいました。

社会貢献だから、結果として反社会行為に加担すれば、司法から裁量を発揮されるのは、今まで通り。

この借入庁はなぜ庁レベルとしたか。どこの配下に置くのか。なぜ、権威を持たせないか。そこのところが、難しかったので・・・笑。


この妄想の最大のデメリットは、「悟られること」。反社会も社会貢献も、あれもそれも・・・。

これから、デジタル社会で、多かれ少なかれ「悟られる」ことになります。であれば、民主的に社会の構成員として「しっかり誠実・公平に悟られる」ことを容認してもよさそう。「悪意はいつか罰せられる」を信じて。

同時に、フェイクなデジタル情報により「作られた自分」が跋扈するリスクも高くなります。自身の行動記録を正しくわかってもらう・証明してもらう。この必要性はとても高くなると予想できるのです。

人には好不調があります。不調であれば、それとなく手を差し伸べるやさしい気遣いが社会を温かくします。好調であれば社会に救われたことを意識し、優しい気持ちになれるようなゆとりが必要です。

僻まず慢心せず。

自身の存在はみんなの助けになる。そう信じて温かい社会になってほしいと、年末の冷え込みで妄想にふけるのでした。


#日経COMEMO #NIKKEI

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