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米国を二正面作戦に引っ張り出す、露・中

一方はウクライナ。もう一方は台湾。

ロシアはウクライナに注力し、中国は台湾に注力する。だが、米国は二正面対応となる。これが、2022年に懸念される現象だろうと妄想しています。

その余波は、日本の北方領土と南西諸島にも現れる。朝鮮半島は、案外、動かない。ロシアは北方領土周辺をいつもより厳しめに検問するのでしょう。中国は台湾周辺をより強固に防衛する動きとなります。

米主導の地域サミット。その目的は、「自分のところは自分で守って」という狙いがあるのではと思っています。今の米国では多方面で「自由と民主主義を護る」ことが難しい、そう言っているように聞こえるのです。

「防衛関連の物量は最大限供給します。」、そうとも聞こえる。おそらく、最新鋭ではないが、"中・露に対峙できる程度の軍事力を自国で整備する" ことの手助けを最優先にする方針だろうと思うのです。

サミット参加国と米国は、2022年以降、軍需産業がとても忙しくなりそうです。比例して、中・露の軍需産業も飛躍的に伸びていく。半導体を使わない重火器も世界に大量に出回る可能性もあります。旧来の技術で賄える物量の整備です。

そして、世界経済をけん引していく。皮肉なことに「中・米・露は、平和を目指し世界を安定に導く」として防衛を重視し、ゆえに、不安定を構築していくことになります。その不安定が経済を引っ張っていく。

世界が不安定になればなるほど、露・中は覇権を広めることができ、米国は覇権を縮めることになります。そして、自由と民主主義の国々は自国防衛のために "疑似鎖国" へと向かっていく。その中で国をまとめ上げる "強権的な指導者" が求められのし上がっていく。

防衛を強化すればするほど「自由と民主主義」は色あせていく。その始まりの始まりが、2022年となりそうな予感がしてならないのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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