「宇宙を経験すると人間が変わる」という "依存症" 現る

私は、やっかみで言っている・・・のかもしれませんが(笑)。ここのところ "宇宙" の定義を抜きにして、「偉大な功績(航跡)」をめぐって「偉大な体験」を推す動きが見えます。

その背景には、宇宙飛行士が体験した「性格・意識が変わる」という現象があるのかもしれません。およそ「宇宙から見える地球」感からくる "人間のちっぽけさ" を感じ取ると要約しても差し支えないと思っています。

目で見る「地球は一つ」を経験すること。無重力と無限空間でなにが解き放たれたか、自身と真摯に向き合うということ。

ですが、だからといって、"宇宙経験をした人間こそが尊い存在" と思ったり持ち上げたりすることには違和感があります。

太古より、地球と宇宙を見つめて "人間はちっぽけ" であることは証明済み。それに納得できずに力づく(富裕)で "体験を欲しがる" のでは、ちっぽけ感がモロに表れている気がしてしょうがない。

体験して "本物のちっぽけさ" を刻み込むのであれば、"経験する意味" はあります。富裕を積む意味の "ちっぽけさ" を納得せざるを得ない。地球の人間にとって、大切な経験となるのでしょう。

宇宙を経験し、どんな変貌を遂げるのか。ビジネス優先の推力をただただ増すだけなのか。しばらくは、様子を見ようと "下衆の勘繰り" は続きます。

#日経COMEMO #NIKKEI

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?