アンモニアが人口増産し飽食が人口を減らす

ハーバー・ボッシュに田丸節郎。現在の工業化に適したアンモニアの発見に貢献した人々。ここから、食料の増産が始まり、経済も活性化してニンゲンは増えていきます。

先進国では "飽食の時代" と言われ始め、同時に性別にかかわらず教育レベルが向上し、「個人とは何か」を追い求める消費活動が活発になりました。(以降、妄想)*****

アンモニア合成の工業化の以前は、子供は労働力であって子供がいなければ大人が成り立たない構造であったと思っています。そうやって、子供を育てる集団が出来上がって、その集団の中で互いに命を保護して、そのために集団の取り決めに従って集団から離脱や集団の崩壊にならないように努めていった。それが生きるための知恵だったといえるのでしょう。そして、食料を巡って集団対集団の争いも絶え間なく繰り返されてきた。

飽食が続いていくと思える時代に到達し、集団で生命を依存しあう気運は細っていき、依存しない自我が太くなっていきます。今の自身をどう活かしていくか。そこがもっとも大切な生き方になっていったのだと思うのです。

そうすると、自然に子供に依存しない社会になっていき、その時が来ても子供を持とうとも育てようとも思えなくなる。こどもに依存しなくても生きていけるからでしょう。論理としてはごく自然なのです。

やがて、老いていき誰かに依存しなければ永らえない時が来る。そして、はじめて子供の大切さに気が付く。

子供に食べさせてその子供に助けられる。アンモニア合成の工業化以前に合ったこの絆を今結びなおそうとしている。そのために、あの頃のような「子供がいなければ大人が成り立たない」という集団をつくることができるのでしょうか。

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ニンゲンは生きるために食べなければなりません。食べるためには集団となって食料を増産し余るくらいまで生産性を高めてそのレベルで安定的な供給ができることが求められます。そのためのアンモニア合成の工業化だった。

だが、それで飽食文化が生まれ子供に依存しない社会となって、この頃になって「まずい!」と気づく。

ニンゲンは勝手なイキモノで、戦争をしては後悔し、自身のやってきたことがうまくいかなくなれば、また、後悔する。なんども、後悔しやり直しては闇雲に突き進む。今回の "後悔" のあとは何に向かって闇雲に突っ走るのか。私の解釈ではまだなにも定まっていないように思います。本当に、闇雲に・・・。

#日経COMEMO #NIKKEI

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