資本主義は、「強権政治」を求めてしまった

のかもしれません。「安定した市場をもつ強権政治の国」。今の資本主義は「民主主義による市場経済の隆盛」に興味が薄れつつある・・・。

組織は利益を食む生き物。ゆえに、利益が沢山実る豊潤な地を目指し、移動し滞在します。その地の統領が「強権統治」を行っていれば、阿るしか方法がない。当座の利益は、確実に得られるからです。

民主主義と市場経済。互いに影響しあい循環しながら成長していく。この理想実現には時間がかかります。利益を食む生き物として、飢えをしのげる体力があるか、体力の回復に必要な利益を得らる保証があるかが課題になります。

たとえば、中国を凌駕する市場に発展しそうなインド。多種多様な民族と幾重にも積み重なった階級。これらを民主主義へ導き巨大な市場へといざなうためにどれだけの投資を行わなければならないのか。

ひょっとしたら、インドにも「強権政治」を求めてしまってはいないか。強権政治に阿る手立てを企てるほうがたやすい。"理想" より "資本主義が生き残りやすい土地" に開拓していくのです。

強権政治にも財力は必要。ライバルを蹴散らしたり懐柔したりする力となります。強権政治が資本主義の都合と重なった時、民主主義は、また、一つ、消えていくのだろうと思った次第。

#日経COMEMO #NIKKEI

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