見出し画像

貴社は社員さんを離婚させたいですか?それとも幸せでいてほしいですか?

少しばかりドキッとしてしまうお題ですが、ハッタリではありません。実はリスクモンスター株式会社というところが「離婚したくなる亭主の仕事」というアンケート調査をしていらっしゃいまして、その結果についついのめり込んでしまいました。

しかも昨年の時点で「第7回」だそうです。つまり、以前からこれについての議題は「離婚の原因は夫の仕事(あるいは会社)にあり」というリスクだと認識していたようですね。僕も気を付けないと…。


まずは結果を見てみましょう

画像1

これはリスクモンスター株式会社の調査で、2020年2月のものです。夫の仕事に対して不満がある! とお答えになった女性の皆さんは、有効回答数600のうちなんと47.5%という高確率だったようですね。
一体何が不満なのかというと、「給料が低い!」これがダントツです。まあ世の中デフレなので給料も低っいわけですが、世の常はお金なわけですね。

「この人となら、一生添い遂げられるかも…」と未来を託して結婚したら「あれ? 毎月生活ギリギリ??」みたいな感じでしょうか。ついでに残業も長いと感じているので、「結構働いている割には、なんて収入が少ないんだろう? 将来性もないのかしら?」と思ってしまっていることがこの表から感じることができます。


画像2

では次に旦那さんの年収別という切り口で見てみましょう。どの年収帯も全体的に収入に不満があるようです。1000万円以上も稼いでいるのに不満思われている、というのは何ともかわいそうです。でも1500万円を超えると収入の不満がパタリと止まるのはなぜなんでしょうね。

画像5

この表を見ていてわかることは、800万円以上は「転勤が多くて勤務形態が不規則という不満以外は特にない」ということです。800万円未満はいろんなところに不満を持っていて、いまにも爆発しそうな感じが伝わってきますが、800万円の壁を超えると課題は明確なんですね。むしろ、不満の部分はそれくらい稼ぐために必要な痛みとも考えられそうです。


文句は誰から発信されているのか

「こんなに文句ばかり言っているのは、きっと専業主婦の方々ばかりなんだろう?」と思うじゃないですか。ところがそれは大きな間違いでした。この表をご覧ください。なんと共働き夫婦の奥様からのご意見だったのです! 同時に「離婚したい」という暗黒ワードもチラチラ見えています。

画像3


以前にもチラっと書いたかもしれませんが、僕のところに相談に来てくださった方も、「旦那の収入が私よりも少ないので転職を勧めたら、へらへら笑いながら「今のほうが楽」と言ってきた。最初はどのようにして転職に興味を持ってくれるか頑張っていたけど、相手に努力と変化が見られないなら、もう離婚するしかないかなと思う」とおっしゃっていました。

画像6


お互い、社会人として働いていれば見えてくるもの、想像できることはありますもんね。そういった意味では、専業主婦の方よりも共働きの世帯のほうが「相手にこうしてほしい」というのは大きいのかー思いました。


でも、収入UPは本人の努力だけではどうにもなりません。上の表からは「転職をすれば離婚は免れる」ようにも見えますが、そう単純ではありません。転職によっては最後の面接で「やっぱりこの給料で入社してくれないか?」などと求職者に不利なものになってしまうこともあるからです。

会社側はいったいどうすればいいのでしょうか。最後にヒントとなる表をご覧いただきましょう。

画像4

休みを増やし、残業を減らす。つまり、ご夫婦やご家族が一緒に過ごす時間が増えれば問題は解決しそうだということです。まずは手を付けやすいことから進めて、ES(従業員満足)を固めていきましょう。決めたらあとは継続するだけです。


と、ここまでいろんな結果を見てきましたが、一つだけ言えることがあります。それは、「もし貴社が採用にお困りであるならば、これらの結果と真逆のことをすれば求職者(とその配偶者さん)から強く求められる」ということです。最後の表に基づいて動けば、社員の定着率が高くなる、つまり会社の業績が良くなる確率も高まるということですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?